最新計測器の動向、便利な測定機能
~パワーアナライザ編~

最新のパワーアナライザの特長

電力計の基本的な役割は、機器の消費電力を測定する製品で、製品の開発、検証、評価など、幅広い用途で使用されています。一般的には、電圧、電流、電力のパラメータを測定します。電力計のなかでも電力解析能力を高めたものがパワーアナライザと呼ばれる機種です。パワーアナライザは、デジタルオシロスコープの技術を応用したデジタルサンプリングにより、従来のパラメータに加えて、位相角、力率、電力積算値、電流積算値、周波数など、同時に多くのパラメータを応答性よく測定することができます。また、機種によってはIEC61000-3-2やIEC61000-3-3などの規格に対応した高調波、フリッカ測定などEMC適合の試験ができるものや、自動車の新燃費試験方法である最新規格 WLTPモードに対応したものなど、高機能化が進んでいます。

大容量インバータ効率試験に苦労していませんか?

近年、電気エネルギーの高効率化を実現するために、より高精度でモーターやインバータの制御状態を評価するケースが増えてきています。横河計測 WT1800E は最大6ch入力ま で直接入力することができます。あるいは電流センサー用電源オプション(/PD2)を搭載することで、AC/DC電流センサーを使った 大電流測定ができるため、インバータ評価における単相入力/三相出力のインバータ効率試験が可能です。また、モーター評価機能 (オプション)を搭載することで、電圧、電流、電力、高調波データに加え、回転速度(A相、B相、Z相)、トルクの変化も同時 に観測できます。さらに、標準搭載された高速データ収集機能を使えば5msごとの三相電圧、電流、電力データを収集できます。

WT1800E EV PHV⾃動⾞の⼤容量インバータ効率試験

※出典・参照:横河計測 アプリケーションノート「WT1800E EV/PHV自動車の大容量インバータ効率試験」

効率の時間変動評価に苦労していませんか?

インバータの電力変換効率評価
効率の時間変動を視覚的に把握できます


効率の時間変動を視覚的に把握できます

トレンド表示は、効率や周波数などの任意の測定項目を、数十秒から半月間までグラフ表示します。
測定値が急激に変動する過渡状態も、微小な変動をする定常状態も、変動の様子を 視覚的に把握できます。グラフは画面ハードコピーで、数値は自動保存機能で保存できます。

※出典・参照:日置電機 PW3390製品カタログ

横河計測 WT1806E

最大6チャネルの電力入力、バラエティーに富んだ画面の組み合わせ表示、PCとの親和性、数値と波形解析機能、幅広い周波数入力範囲とその環境性能から、
電力、効率および高調波測定が求められる最先端のアプリケーションにフレキシブルに対応します。

WT1806E

WT1806E

■商品コード 1041346
■メーカー 横河計測
■主要な特徴と機能 ・読み値誤差:±0.05 %,レンジ誤差±0.05 %
・測定対象に柔軟に対応したデータ更新
・積算時のオートレンジ対応で連続測定
・ひずみ波入力時の最大表示とオートレンジ範囲の拡大
・大電流機器の測定をスッキリと実現
レンタル料金
基本料金
(1カ月)
¥298,000

日置電機 PW3390

クラストップレベルの電力基本確度を実現。200kHzの測定帯域と、
高周波までフラットな振幅・位相特性。電流センサの位相補正機能と併用して、高周波かつ低力率な電力も正確に測定します。

PW3390

PW3390

■商品コード 1041403
■メーカー 日置電機
■主要な特徴と機能 ・電力基本確度±0.04%rdg.±0.05%f.s.
・過渡状態の電力を50ms高確度高速演算、その他高調波解析、瞬時波形、ノイズ解析・効率損失など全ての項目を同時並列演算
・多系統の同時測定に、最大8台(32ch)同期したデータを取得可能
・クランプ電流センサによる簡単な電力計測
・ 新燃費国際基準WLTPの電流・電力収支測定
レンタル料金
基本料金
(1カ月)
¥162,000

 

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