どうする Windows 11 へのアップデート

作成日:2022/03/01
更新日:2023/02/22

お役立ちコラム

どうする Windows 11 へのアップデート Windows 11 への移行の注意点

2021年10月にリリースされた Windows 11。
Windows 10 からはバージョンが1つ上がったので、いわゆるメジャーアップデートではありますが、内容的には Windows 10 の Feature Update (機能アップデート) の延長上にあり、Microsoft は Windows 10 で動作するアプリケーションは Windows 11 でも互換性を確保しているとマイクロソフト社は明言しています。

その一方で、PCに関しては条件を満たさないPCは Windows 10 から Windows 11 にアップデートできないという制約もあります。

セキュリティーを中心とした機能強化や Windows 10 からは現在のところ無償でアップデートできることから、Windows 10 からのアップデートを検討されている方も多いでしょう。
そこで今回は、Windows 10 から Windows 11 への移行についての注意点についてご紹介していきます。

Windows 10 PCでも Windows 11 にアップデートできないPCもあります

高い互換性があるのなら Windows 10 が動作するPCならすべて Windows 11 にアップデートできるのではと考えがちですが、特に古いPCを中心に Windows 11 にはアップデートできないPCが存在します。
その理由としてメモリやストレージといった性能面だけでなく、セキュリティー機能の不足による場合があるのです。

Windows 11 ではセキュリティー強化のために、ハードウエアのセキュリティーを提供するTPMチップ (トラステッド プラットホーム モジュール) が2.0以上であることが求められています。

2016年以降に出荷されたPCのほとんどはTPM2.0以上のチップが搭載されていますが、低いスペックのPCなどでは搭載されていないものもあり、これらのPCでは現在 Windows 10 が動いていてもアップデートはできません。

Microsoft は PC が Windows 11 にアップデートできるか確認できる「 PC正常性チェックアプリ 」を公開しているので、少し古いPCではこのアプリを使って確認してみるとよいでしょう。

PC 正常性チェック アプリ

互換性が高いといっても100%とは限らないため、アプリケーションの動作検証は必要

Windows 10 に対して高い互換性を持つといわれる Windows 11 ですが100%の互換が保証されているわけではありません。
これは過去の Windows 10 の Feature Update でも発生していましたが、内部の仕様が変わったことによる非互換や不具合の発生は十分考えられます。
したがって、Windows 10 の Feature Update と同様に、全社的にリリースする前に、少数の台数でもテストを行い不具合や非互換の問題を洗い出しておくことが大切です。
マイクロソフト社も移行についての支援をしています。
詳しくはマイクロソフトのサイトをご確認ください。

古いPCを Windows 11 PCにリプレースするときはデータ移行に注意

最初の Windows 10 がリリースされたのは2015年7月。
すでに7年が経過しました。
先にも触れた通り、古いPCはアップデートの条件を満たさなくなっているので、これを機に新しいPCへのリプレースを検討される方もいるでしょう。

リプレースの際に注意したいのが、PC内のデータ移行。
SSDが普通となった現在とは異なり、当時はまだHDDが主流だったので、大容量かつ遅いディスクの中に大量のデータが保存されており、そのデータを移行するだけでも、相当の時間を要することが予想できます。
データ移行中は、もちろんPCが使えないので、場合によっては業務に支障をきたしかねません。
また、システム部門の担当者がデータ移行を行う場合、そこに時間を取られて、他の業務が滞ってしまうということも実際に起きています。

おすすめのサービス

このような事態に陥らないようにお勧めしたいのが、データレスPC™ の導入です。
横河レンタ・リースのデータレスPCソリューション「 Flex Work Place Passage / Passage Drive 」なら、PC内のデータをすべてサーバー(Flex Work Place Passage)、もしくは OneDrive (Flex Work Place Passage Drive) に保存しつつ、あたかもPC内のストレージに保存されているように使うことができます。
PC内にデータは全く存在しなくなりますので、PCをリプレースしても、データ移行を行う必要はなくなります。
入れ替えたPCで再度ログインすれば、今まで保存していたデータがそのまま使えるイメージです。

また、テレワークやリモートワークなど、社外にPCを持ち出すことが多くなった今、データ漏えい対策や損失対策としても有効です。
いわゆる「 ハイブリッドワーク 」(場所を問わない働き方) への対応を強化した Windows 11 搭載の PCをさらに強化するために、あわせてデータレスPCソリューションの導入も検討されてはいかがでしょうか。

監修

横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター

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