Excel で生年月日から特定日における年齢を計算する方法

説明

「DATEDIF関数」はかつて人気だった表計算ソフト Lotus 1-2-3 で採用されていた関数で、当時、互換性を持たせるために Excel でも使えるようにしたものです。

• ● DATEDIF 関数 - Microsoft サポート

現在もサポートされているため、最新の Excel でも使えるし、年数や月数の計算にはよく利用されています。
とはいえ他社ソフトとの互換性のために用意された関数なので、Excel の「関数の挿入」画面で「日付／時刻」の関数を探しても「DATEDIF」は見つかりません。

「DATEDIF (デイトディフ) 関数」の書式は以下のとおり。

=DATEDIF(開始日,終了日,単位)

最後の「単位」には、次のような値を指定できます。

"Y" ： 期間内の満年数
"M" ： 期間内の満月数
"D" ： 期間内の日数

そこで特定日における満年齢を調べるなら「開始日」に生年月日、「終了日」に特定日、「単位」に "Y" を入力します。
例えば、物語の中で主人公の誕生日は「2003年4月7日」なので、その主人公が実在しているとすると、2024年6月1日現在、その年齢は

=DATEDIF("2003/4/7","2024/6/1","Y")

で計算でき、実際にExcelで入力すると結果は「21」となり、主人公が実在するなら、現在、満21歳ということになります。

ここでいう「満年齢」の数え方は生まれた時が0歳で，翌年の誕生日の前日終了をもって「満1歳」としています。
もちろん生年月日を直接関数に入力するのではなく、別のセルに入力し、そのセルを「開始日」に指定することもできます。
生年月日を セルA1、特定日を セル A2 に入力する場合

=DATEDIF(A1,A2,"Y")

で計算できます。

ここで A2 に当日の日付が入るように

=Today()

を入力しておけば、自動で今日現在の年齢が表示されます。

年齢以外にも「単位」を "M" にすれば「何カ月目」、"D" にすれば「何日目」といったことも計算もできるので、記念日を調べるときなどに使えます。
例えば「今日は2024年が始まってから何日目？」が知りたいなら

=DATEDIF("2024/1/1",TODAY(),"D")

で計算できます。

注意点として、Excel は1900年より前の日付を使った計算はできないので、例えば150年以上続く老舗企業が何周年か、1900年以前に生まれた歴史上の人物が生誕何年かなどを「DATEDIF関数」で調べようとしてもエラーになってしまいます。
例えば坂本龍馬の生年月日は1836年1月3日ですが、

=DATEDIF("1836/1/3", TODAY(),"Y")

を計算するとエラーになってしまいます。

取り合えず1900年以降であれば大丈夫です。

執筆者: 林 俊二