Excel でシートの一覧表示や目次ページを作成する方法


Excel でシート数を増やすと画面下の見出しに全部を表示できなくて不便です。


シート見出し左端の「矢印」ボタンを右クリックしてみて。

「シートの選択」画面が開いてシートが一覧表示されました!


シートを選択して「OK」ボタンか、シートのダブルクリックで切り替わるわ。

ワンクリックでシートを切り替えられるようにできますか?

各シートへのリンクを一覧表示する「目次ページ」を作成することは可能よ。
説明
Excel でひとつのブックに多くのシートがあると、画面下に並んだシートの見出しに全部を表示できず、左端の「<」や「>」ボタンで左右にシフトが必要な場合があります。

そんなときシートの見出しをシフトしなくても、「<」か「>」ボタンを右クリックするとすべてのシートを表示する「シートの選択」画面を開くことができます。

「シートの選択」画面の中から開きたいシートをダブルクリック、あるいは選択して「OK」ボタンをクリックで希望のシートに表示を切り替えることができます。
この「シートの選択」は標準機能ですが、たとえば各シートへのリンクを一覧表示させる「目次ページ (目次シート) 」を作成することも可能です。
「シートの選択」画面を知らない人でも「目次ページ」があれば使えるし、リンクをワンクリックでシートを切り替えることができます。
そこで以前、Excel で複数のシートを一括で追加する方法を紹介したときの「例題」を使って目次ページの作り方を紹介しましょう。
この例題で「1月」から「12月」までのシートを作成していますが、最初に「Sheet1」に「1月」から「12月」まで入力しています。

この「Sheet1」シートに各シートへのリンクを追加して「目次」シートにします。
手順としては「Sheet1」のシート名を「目次」にして、セル「B1」に「目次」を追加し、セル「A2」には「1月」と入力されているので、セル「B2」に
=HYPERLINK("#"&A2&"!A1",A2)
と「HYPERLINK関数」を使った式を入力して Enterキーを押します。
これでセル「B2」に「1月」という文字にリンクされた状態で表示されます。

クリックするとシート「1月」に切り替わり、セル「A1」が選択された状態になります。

「目次」シートに戻り、セル「B2」を選択、セルの右下に表示される「オートフィルハンドル」をダブルクリックすると

セル「B13」まで、「1月」から「12月」までの各シートへのリンクが生成されます。

「フィルハンドル」をドラッグしてもできますが、今回のように左隣の列に参照セルが入力済みの場合はダブルクリックのほうが簡単です。
さらに「目次」シートのセル「B1」に、たとえば
=HYPERLINK("#目次!A1","目次")
と「目次」シートに戻れるリンクを作成してみます。

この「B1」セルをコピーしたあと「Shift」キーを押しながら「1月」と「12月」タブをクリックすることで「1月」から「12月」までを同時に選択します。

この状態でシート「12月」の「A1」セルに「目次」シートへのリンクを貼り付けます。

これでシート「1月」から「12月」までの全シートで「A1」セルに「目次」へのリンクができ、「目次」シートと各月のシートとの間でジャンプできようになります。

「目次」シートには「リンクなし」と「リンクあり」のセルが並ぶので、それが見づらいなら「A」列を「非表示」にしてもいいでしょう。

「A」列を「非表示」にしても「目次」リンクは問題なく使えます。
執筆者: 林 俊二