Excelで複数セルの文字列を結合してひとつのセルにまとめる方法

説明

Excelの表で「姓」と「名」を分けて記録している場合、ひとつのセルにまとめて「姓名」で表示したいときには「&」記号を使ってセルを結合できます。

たとえば以下の表でセル「C2」にセル「A2」とセル「A3」をまとめる

=A2&B2

という式を入力します。

確定するとセル「C2」には「香川太郎」と表示されます。

「C3」「C4」も同様に「=A3&B3」「=A4&B4」と入力すると「本田次郎」「遠藤三郎」と表示されます。

式の入力は、たとえばセル「C2」に「=」を入力して、次に「A2」をクリック、「&」を入力してから「B2」をクリック、という手順でも「=A2&B2」と入力できます。

「C2」に「=A2&B2」を入力してしまえば、セル「C2」を選択したとき右下に現れる小さな四角（オートフィルハンドル）を「C4」の場所までドラッグすれば、「C3」「C4」を個別に入力しなくても自動的に（オートフィルで）完成します。

さらに、たとえば「姓」と「名」の間に半角スペースを入力したい場合は「C2」に

=A2&" "&B2

という式を入力します。

このように文字列を直接追加したい場合、文字列を二重引用符「"」ではさんで「&」でつなぎます。姓名の後ろに「さん」を付けたいときは

=A2&B2&"さん"

となります。

実は「&」のほかにも複数の文字列を結合してひとつにまとめられる

「CONCATENATE」

という関数があります。

先ほどの例であれば「C2」に

=CONCATENATE(A2,B2)
=CONCATENATE(A2,B2,"さん")

と入力することで「&」での結合と同じ結果になります。

「CONCATENATE」には「連結する」といった意味がありますが、つづりが長くて日本人には馴染みの少ない単語なので「&」のほうが簡単だし、覚えやすくていいでしょう。

執筆者: 林 俊二