Word で本文のフォントを「MS書体」に切り替える方法


引き継いだ Word 文書でフォントが「MS明朝」のものと「游明朝」のものがありますが、どちらを使ったほうが正解とかありますか?


現在、Wordで「既定のフォント」として採用されているのが「游ゴシック/游明朝」で、それ以前は「MSゴシック/MS明朝」だったので、どちらが正解ということはないけど今後を考えると「游ゴシック/游明朝」を使ったほうがいいわね。


もしかして「MSゴシック/MS明朝」は使えなくなるのですか?

過去の Word 文書で「MS明朝」や「MSゴシック」を使っているものが大量にあるので、Windows がなくならない限り、今後もずっと使えるはずよ。

それなら過去の資料に合わせて「MSゴシック/MS明朝」で文書を作成したいときはどうすればいいでしょう?

「テーマのフォント」を「Office 2007-2010」に切り替える方法があるわ。
説明
Office 2016 から「既定のフォント」は従来の「MS書体 (MSゴシック/MS明朝) 」から「游書体 (游ゴシック/游明朝) 」に変更されました。

それから 8年くらい経過したため「MS書体」が既定で使われていたことを知らない人も増えているはずです。
とはいえ過去の Word 文書を再利用することも多いので変更方法は知っておくといいでしょう。
まずは Word で「既定のフォント」を「游書体」から以前の「MS書体」に切り替える手順を紹介します。
1. リボンの「デザイン」タブを選択

2. 「ドキュメントの書式設定」グループの「フォント」で「Office 2007-2010」を選択

これで「テーマのフォント」の「本文のフォント」が「MS明朝」、「見出しのフォント」が「MSゴシック」に切り替わります。

さらに今後、新たに「白紙の文書」を作成するときに「テーマのフォント」を常に「MSゴシック」と「MS明朝」にしたいなら
3. 「ドキュメントの書式設定」グループにある「既定に設定」をクリック

4. 「既定値として設定しますか?」と確認する画面が聞くので「はい」を選択

これで「既定のフォント」が切り替わりました。
ほかにも「ドキュメントの書式設定」グループの「フォント」メニューで「Calibri」を選択して「メイリオ」フォントを「テーマのフォント」にするなど、好みや用途によって切り替えればいいでしょう。

やはり元に戻したい、となれば「ドキュメントの書式設定」グループの「フォント」で「Office」を選択して「既定に設定」すれば完了です。

さらに「フォント」メニューで一番下の「フォントのカスタマイズ」によってフォントを自由に組み合わせることもできます。

「フォントのカスタマイズ」を選択すると「新しいテーマのフォントパターンの作成」画面が開くので、たとえば見出しも本文も「MS Pゴシック」という選択もできます。

この設定で「名前」を「MS Pゴシック」として「保存」すれば、次回から「フォント」メニューの「ユーザー定義」の中から選択できるようになります。

結局、どのフォントにするかは「好みの問題」ともいえますが、あまりに自由に設定すると Word 文書の統一感がなくなるので社内や部署内で決めた方がいいでしょう。
執筆者: 林 俊二