PC価格の高騰、今後の動向と対策は?

2026年01月16日

Q.
半導体の不足や円安によるPCの高騰が気になります。
メーカーが値上げする要因にはどのようなものがありますか。どうすれば変化に対応できますか。
A.

半導体の供給不足や円安などの影響により、PC価格が高止まりしている状況が続いています。
メーカーが値上げを行う背景には、短期間で解消するものではなく、しばらく続く前提で考える必要があります。
では、具体的にどのような要因が価格に影響しているのでしょうか。
また、情シスとしてどのように対応すべきなのでしょうか。

- 目次 -

1 AI需要・物価高・円安 ── PC価格は高止まり?

2 メーカーごとに値上げ対応はさまざま

3 価格変動に対応するレンタルサービス

AI需要・物価高・円安 ── PC価格は高止まり?

PC価格の要因は大きく分けて、3つ挙げられます。

(1) AI需要による半導体の供給不足
2018年にはCPUの供給不足、2020年前後にはコロナ禍による半導体不足により、PC調達が困難な状況が続きました。
そして2025年には、再び半導体の供給不足が起きていると報じられています。その主な要因がAI需要の急拡大です。
現在、生成AIやAIサーバー、データセンター向けの需要が急増しており、半導体メーカーは高付加価値なAI向け半導体の生産を優先しています。
その結果、一般的なパソコン向けに使われるメモリ (DRAM) やSSDといった主要半導体の供給が絞られ、価格が上昇しています。
AI活用の拡大は今後も続くと見られており、PC向け半導体の供給が短期間で改善する可能性は高くありません。

(2) 部材などの物価高騰
半導体に限らず、PCを構成する各部材の調達コストが全体的に上昇しています。
背景には世界的なインフレがあり、その影響で部材の製造・輸送・組立にかかる人件費やエネルギーコストが高止まりしていることが挙げられます。
こうしたコスト増は、メーカー側の工夫だけでは吸収しきれず、PC本体価格への転嫁は避けられない状況となっています。

(3) 円安の長期化
日本市場特有の要因として、円安の継続もPC価格に大きな影響を与えています。
PC本体やCPU・メモリなどの主要パーツの多くはドル建てで取引されているため、円安が進行すると、同じ製品であっても仕入れコストは上昇します。
近年は短期的な為替変動ではなく、一定の円安水準が続くことを前提に価格設定を行うケースも増えています。
その結果、為替が一時的に円高方向に振れたとしても、国内のPC価格は下がりにくい構造となっています。

メーカーごとに値上げ対応はさまざま

さまざまな外的要因に対して、実際にPCの価格がどのように変化するかは、メーカーごとに対応が異なります。
値上げ・据え置きの判断やそのタイミングも一律ではありません。
以前は、新製品の発表や製造ロットの切り替えといった一定のタイミングで価格が変更されるケースが多く、価格の見通しを立てやすい状況でした。

しかし近年では、部材コストや為替変動の影響を受けやすくなり、見積もりの有効期限がより重視される傾向が強まっています。
その結果、同じ製品であっても見積もりの有効期限が切れると、新しい価格が適用されるケースがあります。

調達時には、製品仕様だけでなく、見積もりの有効期限や価格条件を十分に確認した上で判断することが重要です。

価格変動に対応するレンタルサービス

いずれの要因にせよ、価格変動を把握することは困難です。
PCの価格変動に悩むくらいであれば、レンタルPCを活用することをオススメします。

理由として、調達方法を購入からレンタルにすることで月額支払いとなるため、買い取り価格として直接的な値上がりのインパクトを軽減できる点にあります。
また、リース契約においては月額支払いという点で同様なメリットがありますが、当社のようなレンタル会社は、多くのお客さまからの需要を見越した先々の計画に基づくボリュームディスカウントを獲得しながら、レンタル価格の値上げ幅も最小化できるよう自社でコントロールしています。
私たちは、為替変動や社会情勢など世界中の情報を常にチェックして、価格変動に備えて活動しており、少なくとも情勢の変化をお客さま単独で悩まずに済むという点は、レンタルPCやレンタル会社を活用するメリットと言えるかもしれません。

当社バイヤーがお勧めするサービス情報

このシリーズの記事

お気軽にお問い合わせください

ページの先頭に戻る