PC価格の高騰、今後の動向と対策は?

Q.
半導体の不足や海外情勢によるPCの高騰が気になります。
メーカーが値上げする要因にはどのようなものがありますか。どうすれば変化に対応できますか。
A.

国際情勢・パーツの不足・新型コロナウイルスによる影響で、製造の遅延、リモートワークの急増、為替変動など、さまざまな要因が重なるとPCの販売価格が上昇することがあります。

- 目次 -

1 半導体不足&新型コロナウイルス&円安 ── PC高騰はまだ続く?

2 メーカーごとに値上げ対応はさまざま

3 価格変動に対応するレンタルサービス

半導体不足&新型コロナウイルス&円安 ── PC高騰はまだ続く?

2018年には、CPUの供給不足が問題視されました。
また2019年ごろから、半導体チップが世界的に不足して需要に追いつかず、PCの価格が上昇する傾向が見られました。
半導体チップはPCの中核を成すパーツであると同時に、PCを製造する工業機械にとっても重要なパーツであったため、二重に影響が出てしまったのです。

さらに、近年の働き方改革の取り組みや2020年ごろから広まった新型コロナウイルス感染症も、PCの需要と供給のバランスに影響を及ぼしました。
働き方改革や感染症対策のために在宅勤務を推進した結果、社員が利用するPCの需要が急激に伸びました。
一方で、感染症まん延のためにPCやPCパーツの工場が正常に稼働できず、製造に大幅な遅れが出てしまったのです。
さらに国際的な紛争問題が拍車をかけ、今後も半導体不足による需給バランスは不安定な状況が続く見通しです。

また為替変動もPC価格に大きな影響を及ぼします。
例えば、2015年ごろの急激な円安が発生したときには、PCの価格が上昇する傾向が見られました。
2022年はそれ以上の円安傾向にあるため、この状況が長く続くとPCの価格に影響を及ぼすかもしれません。

メーカーごとに値上げ対応はさまざま

さまざまな外的要因に対して、実際にPCの価格が変化するかどうかは、メーカーによって対応が異なります。
値上げ / 値下げのタイミングも、メーカーによってさまざまです。

一般的に多いのは、新製品の発表に合わせて価格を変更するケースです。
同じブランドの同じレンジのマシンであっても、最新のパーツを採用したり、性能をアップしたりして、値上げが大きなデメリットにならないように工夫しています。
一方で、新型コロナウイルスによる影響や半導体不足のように価格維持が困難な場合は、既存製品でも製造ロットの切り替えに合わせて値上げに踏み切るケースもあります。
また、パーツのレベルを下げて原価の上昇を抑え、値段を据え置くという対策を講じるメーカーもあります。

価格変動に対応するレンタルサービス

いずれの要因にせよ、価格変動を把握することは困難です。
2022年4月現在、私たちはこの高値は2022年後半まで続くと予測していますが、それも定かではありません。
PCの価格変動に悩むくらいであれば、レンタルPCを活用することをオススメします。

理由として、調達方法を購入からレンタルにすることで月額支払いとなるため、買い取り価格として直接的な値上がりのインパクトを軽減できる点にあります。
また、リース契約においては月額支払いという点で同様なメリットがありますが、当社のようなレンタル会社は、多くのお客さまからの需要を見越した先々の計画に基づくボリュームディスカウントを獲得しながら、レンタル価格の値上げ幅も最小化できるよう自社でコントロールしています。
私たちは、為替変動や社会情勢など世界中の情報を常にチェックして、価格変動に備えて活動しており、少なくとも情勢の変化をお客さま単独で悩まずに済むという点は、レンタルPCやレンタル会社を活用するメリットと言えるかもしれません。

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