「デジタル変革対応」「2025年の崖」回避に向けたIT基盤の選び方

デジタル変革は待ったなし、“2025年の崖”を回避するIT基盤の切り札
「HCI」を選ぶ際に押さえておくべきポイント (2/2)

仮想化技術に特化した HCI が、DX時代のIT基盤の「切り札」に

こうした課題の解決が期待されるのが HCI (ハイパーコンバージドインフラ) です。これは、仮想化基盤を構築するのに必要なサーバーやストレージ、ネットワーク、さらにはハイパーバイザーや運用管理ツールなどのソフトウエアが統合されたアプライアンス製品のことです。

汎用 (はんよう) 的なIAサーバーをベースに、コンピューティング機能とストレージ機能が統合され、さらに、仮想化基盤の運用に必要なソフトウエアもパッケージされているため、仮想サーバー環境の構築や拡張がスピーディーに行え、導入と運用工数を削減可能です。

中でも、「HPE SimpliVity」は、データの重複排除や圧縮を全自動で、リアルタイムに処理することが可能です。DXによって爆発的なデータの増加が予想される中で、一般的な HCI よりも1,000倍の精度で重複を判定し、CPUに負荷をかけることなくSDS (ソフトウエア・デファインド・ストレージ) への書き込みや重複排除、圧縮を行うことができます。

さらに、極小サイズでデータ管理を行えるため、従来比で約40倍という効率的なストレージの利用が可能になります。HPE SimpliVity は、DX時代に適した HCI 製品の一つだといえるでしょう。

運用の負荷軽減や事業継続性 (BCP) にも貢献する HPE SimpliVity の優位性

HPE SimpliVity は、運用管理にもメリットがあります。一般的に、新たな製品を導入すると、新たな管理ツールの習熟や複数のツールの使い分けで運用の手間と時間がかかる懸念があります。

HPE SimpliVity の運用管理はすべて、「VMware vCenter」から行えるため、新たなツール習熟の必要がありません。また、高機能なバックアップツールや WAN 最適化装置、災害対策システム用ソフトウエアが標準搭載されており、上述した重複排除、圧縮の特長によって、データ圧縮と合わせると60~70%のデータ削減を実現します。

これにより、1TBのローカルバックアップ・リストアを60秒で実行可能で、57%の顧客が、日単位・時間単位だったRTO (Recovery Time Objective:目標復旧時間) を分単位まで改善することができました。導入企業の中には、それまで7時間以上かかっていたバックアップを5分で完了できたという事例もあります。DX時代においてはデータ活用が企業の成長を左右するといっても過言ではないため、HPE SimpliVity の高速バックアップ機能はDX推進に大きく貢献します。

「待ったなし」といえるDXの推進において、これまで数日かかっていた仮想サーバー環境の構築が、わずか数時間で完了可能な HCI は、企業のIT基盤としてますます重要な役割を担っていきます。企業成長に貢献するIT基盤を構築するために、自社の目的にあった HCI 製品を選ぶことが重要です。



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