そのラックで大丈夫?機器搭載前に確認すべきこと

作成日:2020/04/10

お役立ちコラム

そのラックで大丈夫?機器搭載前に確認すべきこと

IT機器、例えばサーバーやストレージ、ネットワーク機器やUPSなどをラックへ搭載することも多いと思います。
ただ、必ずしもサーバーとラックが同じメーカーのものになるとは限りません。
では、IT機器とラックでメーカーが異なる場合に気をつけること、またそもそもIT機器を搭載するラックを選定する際に確認すべきことは何なのでしょうか?

その確認ポイントを簡単にまとめました。

ポイントその1

まずはラックが準拠している規格を確認しましょう。
多くのIT機器はEIA規格に準拠しているラックでラックマウントが可能です。
そのため、ラックメーカーやIT機器メーカーが販売しているラックもEIA規格に準拠しているものが主流となっています。

参考に、EIA規格に準拠している場合、ラック内にある機器取り付け用の4本柱であるマウントアングル、その左右での開口部の間隔が450mm以上、取り付け穴間隔は465mm以内です。

ポイントその2

続いて、マウントアングルについてです。

マウントアングルの取り付け穴の形状は、「四角穴」と「丸穴」があります。
四角穴は9mm×9mm以上のもの、丸穴は直径7.1mm以上、できれば9.5mmを推奨します。

丸穴の形状がねじ切り穴である場合、ラックマウントできない機器も多くあるため、基本、ねじ切り穴は不可です。
そして取り付け穴のピッチですが、ワイドピッチではなくユニバーサルピッチであるかを確認ください。

また、ラックマウント型のIT機器を搭載する際にラックマウントキットを利用する場合が多いので、マウントアングルが前後左右にあることを確認ください。

まれに、ネットワーク機器用ラックなどではマウントアングルが前面のみの場合もありますのでご注意ください。

ポイントその3

次に、ラックの通気性についても確認が必要です。

IT機器はそれ自体で熱を発します。
その熱を放置したままでいると場合によっては熱暴走をおこし、ハードウエア不良の原因となります。

そのため、ラックには通気性を考え、フロントとリアのドアに細かな穴があいているものを選定することや、ラックに冷却ファンを付属装備させるなどの配慮が必要です。

ポイントその4

そして、ラックの転倒防止対策についてです。

ラックによっては高さ2mを超えるものもあります。
地震が多い日本では転倒防止対策も必要です。

そこでよく利用されるのは、ラック固定脚:スタビライザーや、ラックを複数利用するお客さまであれば、ラック同士を連結し転倒防止を行います。

ポイントその5

最後に、ラックの奥行きについて。

搭載するIT機器にもよりますが、前面のマウントアングルの位置から測定し、IT機器の背面部分からリアのドアまでの空き状況、距離を確認ください。

そもそも今回搭載するIT機器の奥行きサイズでラックに搭載ができるのかや、IT機器の背面には電源ケーブルをはじめLANケーブルなど多くのケーブルがささり、場合によっては背面のマウントアングル付近にPDUを設置する場合もあるでしょう。
それらの空間も踏まえてラックへ搭載できるのかなどの確認が必要です。

また、ラックのフロントもリアも物理的なメンテナンスを行う際には一定のスペースも必要ですので、搭載機器の大きさ、特に奥行きの確認をおすすめします。

まとめ

IT機器自体の性能が成長を続け、仮想統合化や、ハードウエアとソフトウエアの一括管理など、IT運用管理の手間や負荷は軽減できるようになっています。

そこでIT機器自体の設置、物理的なメンテナンス作業などの負荷軽減もふまえて、今お使いのラックを確認されてみてはいかがでしょうか?

当社では、HPE製品を軸にITインフラ全体の構築を支援しています。

今までのサーバー、ストレージ、ネットワークでそれぞれハードウエアが必要だった環境を、HPE Synergy や HPE SimpliVity であれば統合することも可能です。

統合することで、ラッキングのスペースが減ることや、接続ケーブルの削減はもちろん、発熱量や、場合によっては電気代の削減にもつながります。

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