ノートPCでモニターなどの外部接続、お勧め構成や注意点は?

Q.
ノートブックPC/モバイルPCは外部接続に限りがあります。
どのようなポートがあればよいでしょうか。
A.

昨今の主流はUSB Type-Cですが、形状は同じなのに機能が異なることがあるため注意が必要です。
従来のUSB Type-A や HDMIポートもあったほうがよいですね。

- 目次 -

1 薄型PCは外部接続に限りがある

2 USB Type-C はいくつかの問題点に注意

3 基本的なUSB Type-A や HDMI はあったほうがよい

薄型PCは外部接続に限りがある

最近のノートブックPCやモバイルPCは薄く、軽く、持ち運びが便利でスタイリッシュです。
ディスプレーも精細で小ささを感じさせません。
キーボードやタッチパッドも使いやすいものが多い印象です。

ところが、この薄さの犠牲になっているのが、USBポート や外部ディスプレーポートといった「外部インターフェース」です。
旧来のノートブックPCは、さまざまなインターフェースが搭載されており、旧式のディスプレー (VGAポート) やプリンター (シリアルポート) すら接続できました。
現在でも一部の機種が対応しているようですが、いずれにしても非常に分厚く大きな筐体が特徴です。
PCを小さく薄くするには、大きなインターフェースを採用することはできず、たいていは省略されています。
なぜ省くことができたのかと言えば、さまざまな通信に利用できる USB 技術が普及したためです。
しかし、最近のノートブックPC/モバイルPCはあまりに薄く、従来型の USB Type-A ですら厚すぎます。
そこで主流となってきているのが USB Type-C です。

USB Type-C はいくつかの問題点に注意

USB Type-C は、小型のコネクタを採用しながらも、高速な通信を得意とする規格です。
また、ディスプレーなど USB 規格以外の通信を通すこともできます (オルタネードモード) し、最大100Wの電源供給も行えます。
つまり、外付けドライブやプリンター、ネットワーク、外部ディスプレーなどの接続を一つのポートでまかない、かつ電源ポートとして利用することも可能というわけです。
こうした特長を生かして、USB Type-C のみを搭載した超薄型PCが登場しています。

ただし注意が必要です。
USB Type-C のみでさまざまな外付けデバイスを利用したい場合、ポートを振り分ける「ハブ」や「ドッキングステーション (ドック) 」が必要です。
そして、同じように見える Type-C ポートや Type-C ケーブルでも、モニター出力 (オルタネードモード) に対応していないものもあります。
ここでは詳しく解説しませんが、USB Type-C コネクタを採用した「Thunderbolt」規格の存在が、いっそう選定をややこしくさせています。
何がどの規格に対応しているのか、適切に利用できるのかどうかを判別しにくいのが難点です。

基本的なUSB Type-AやHDMIはあったほうがよい

こうした理由から、USB Type-C のみに頼らないモデルをオススメします。
業務ではモニターを始めとするさまざまな外付けデバイスを利用することが多く、できるかぎり悩むことなく利用できる環境を用意したほうが、管理者への問い合わせも少なくすむためです。

まずは従来型の USB Type-A をいくつか搭載していること。
マウスや USB メモリなどは、やはり Type-A が主流です。
超高速通信やモニター出力などが不要であれば、デバイス側が Type-C であってもPC本体側は Type-A で大丈夫です。
また会議室の大型モニターや作業用の外部ディスプレーのほとんどは、HDMI で接続します。
常にハブやドックを持ち歩かなければならないくらいなら、HDMIポートを搭載したPCを選んだほうがよいでしょう。
とはいえ横河レンタ・リースでは、薄型モバイルPC向けの USB Type-C 拡張ハブも取り扱っています。
最近は無線LANがあたりまえになっていますが、高速で安定した有線LANを利用したいからと USB Type-C ハブを採用するケースも増えています。
ぜひご相談ください。

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