Celeron のCPU性能で業務利用は遅くなりませんか?

Q.
Intel Celeron などエントリー向けのパーツを搭載したPCが安価で魅力的に映ります。
業務用途として問題はないでしょうか?
A.

高い負荷のかかる業務アプリケーションやワークロードは少なくありません。
生産性を低下させないためにも、性能を軽視しないでください。

- 目次 -

1 エントリーCPUは安価なぶん低性能があたりまえ

2 PCの性能は業務生産性・従業員満足度に影響する

エントリーCPUは安価なぶん低性能が当たり前

インテルは、主力の「Intel Core プロセッサー・ファミリー」のほかに、廉価版の「Intel Celeron プロセッサー」や「Intel Pentium プロセッサー」なども提供しています。
AMDも、人気の高い「AMD Ryzen デスクトップ・プロセッサー」のほかに、安価な「AMD Athlon プロセッサー」も展開しています。

家電量販店をチェックしてみますと、人気の高い Intel Core i5 シリーズが2~4万円で販売されているのに対し、Celeron はたった数千円で入手できます。
当然のことながら、CPUが安価なぶん、搭載したPCも安価になります。
価格だけを見て魅力を感じるのもやむを得ないかもしれません。

あたりまえのことですが、値段が違えば性能も異なります。
ベンチマークツールなどで比較しますと、動作周波数(定格クロック)が近い Core i5 と Celeron でも倍近い性能差が出ることがわかっています。
差の出にくい処理はありますものの、たいていは性能のよいほうがスムーズに利用できます。

PCの性能は業務生産性・従業員満足度に影響する

業務アプリケーションの多くは、CPUの処理性能によって快適さが変わります。
代表的なオフィスツールである Microsoft Excel は、主にテキストを利用するため、性能差が出にくいように見えます。
しかし、一般的な業務でも営業記録など膨大なデータを格納した Excel ファイルを扱うことは少なくありません。
安価なCPUの場合、画面表示にすら時間がかかってしまうことがあります。

例えば、ボタンをクリックするとデータを集計して結果を表示するマクロがあるとしましょう。
CPUの性能差は、この処理時間に影響します。
私も、エントリーレベルのCPUを搭載したPCでマクロ処理を実行したところ、非常に時間がかかってイライラした経験があります。
もしこうした計算処理を毎日、何度も実行しなければならないとすれば、モチベーションがみるみる低下していくことが予想できます。

横河レンタ・リースでは、より高性能でコストパフォーマンスの高い Core i5 シリーズ搭載PCを主力製品として用意しており、お客さまにも“快適に利用できる”と好評です。
また、より高速な Core i7 シリーズも人気です。

注意してほしいのは、CPUのみが注目すべきパーツではないという点です。
高性能なCPUを選んでも、メモリやグラフィックス、ディスクなどが廉価・低性能であれば、同様に生産性低下の恐れがあります。

例えば、近年主流となっている「BI (ビジネスインテリジェンス)」のようなデータ分析は、CPUやメモリの性能が重要です。
一方が高性能でも、他方が低性能であればデータ処理に膨大な時間がかかってしまう恐れがあります。
最近人気の動画編集も、高性能なCPUとグラフィックスカードが求められますし、メモリ容量の大きいほうがすばやく作業できます。
用途に合わせてバランスよく高性能なPCを選び、従業員の満足度向上に努めたいものです。

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