進化したブレード型サーバー HPE Synergyとは
作成日:2020/03/13
更新日:2023/11/30

進化したブレード型サーバー HPE Synergyとは
今のITインフラをパブリッククラウドに移行した方がいいのか?それともオンプレミス環境でリプレースした方がいいのか?
また、多くのサーバーをもっとシンプルに入れ替えたい!仮想統合化したシステムのリプレースを検討しなければならない。
など、このような課題をお持ちの方にぴったりな、日本ヒューレット・パッカード合同会社がかかげるコンポーザブルインフラストラクチャーであるHPE Synergyをご検討してみてはいかがでしょうか?
簡単ではありますが、HPE Synergyの特徴をまとめてみましたので、課題解決のヒントになれば幸いです。
HPE Synergyのご紹介

コンポーザブルインフラとは、パブリッククラウドの運用性を踏まえた新しいコンセプトのプラットフォームです。
そのコンポーザブルインフラ製品のなかでもHPE SynergyはITインフラを形成するコンポーネントをSoftware Definedで集中管理できます。
例えば、今までの仮想統合化のインフラでまれにあがる「ストレージ容量のみを追加したいだけなのに、ハードディスクではなく筐体(きょうたい)1台を追加しなければならない」といった課題もリソースを集中管理できるコンポーザブルインフラは解決します。
この柔軟、かつ迅速な構成の追加や変更が可能で、また物理、仮想、コンテナ環境の混在利用が可能な製品がHPE Synergyです。
HPE Synergyが導く解決のヒント
続いてHPE Synergyを活用することで実際に得られるメリットを紹介します。
1)ネットワーク強化
従来のブレードサーバーであれば、サーバーはエンクロージャー内のスイッチで束ねて、さらにエンクロージャー同士をラック上部にあるスイッチで束ねます。
つまり、多段でのスイッチ接続が必要なため、帯域のボトルネックや遅延の可能性も高まります。
つまり、重要なデータをエンクロージャー間で移行させる場合にも広域で利用するネットワークを通す必要のあるブレードサーバーに比べ、HPE Synergyは各サーバーがスイッチとフラットに接続できるため、まるでラックマウントサーバーと同じシンプルなネットワーク接続が可能になります。
2)電気代を削減
データセンターにITインフラを設置し、ハウジング費用(コロケーション費用)や電気代を毎月お支払いされている場合、それが通常のラックマウントサーバー、ネットワーク機器、ストレージであればHPE Synergyに移行することで削減が見込めます。
その理由として、40Uのラック1本にラックマウント型の1Uのサーバーをフル搭載した場合、約40台のサーバーがラックにマウントできます。
対して、HPE Synergyは1台で10Uですが、12台のサーバーモジュールを搭載できます。
つまり40U=4台のHPE Synergy=48台のサーバーモジュールとなります。
つまり、ラックマウントサーバーと比べ、同じスペースで120%の集約も可能になるうえに、必要な電気容量はラックマウントサーバーの総計と大きな差はありません。
そのため、構成やユニット数にもよりますが20%程度の消費電力削減も見込めます。
さらにHPE Synergyがもたらすメリット
運用効率UP
今までは大変手間のかかっていたリソース増強作業も圧倒的な時間短縮が可能になります。
例えば、ラックマウントサーバーであれば、
- ハードウエア初期設定
- ハイパーバイザー インストール
- OSインストール
を1台ずつ行っていましたが、HPE Synergyであれば、ほんの数分で完了することが可能です。
また、
- OSの設定
- アプリケーションの設定
環境設定ソフトウエアとの連動で、こちらもほんの数分で完了します。

同じく、ブレードサーバーで運用の負荷となっていたファームウエア更新作業もSynergy Composerにより自動化されたファームウエア更新や適用が可能になり、作業負荷が軽減します。
結果
HPE Synergyは、もちろん高尚な使い方も可能ですが、運用負荷軽減に寄与することはもちろん、シンプルなネットワークや消費電力軽減も可能で、お客さまのTCO削減にも効果が期待できる製品です。