レンタルPC・サーバー調達の極意とは ~IT事業本部 商品企画部のご紹介~

作成日:2019/12/11

お役立ちコラム

レンタルPC・サーバー調達の極意とは
~IT事業本部 商品企画部のご紹介~

横河レンタ・リースでは、サーバーやワークステーション、ネットワーク機器などのレンタル用機材をお客さまへレンタルするために購入しています。
今回は、これら機材の選定・調達から管理、ライフサイクル終了後の処理までを担当する、横河レンタ・リースの商品企画部の担当者に、機材の選定ポイントやトレンド、今後の展望についてインタビューしました。

ニーズが変わり始めたレンタルPC

横河レンタ・リース株式会社 事業統括本部
IT事業本部 商品企画部 第一課 主任
PC担当 山口 遼

レンタルPC選定のポイントはありますか?

山口:一般業務用に使われるPCは出荷台数が多いため、ニーズの高いスペックを持つPCを選定しています。
したがって、選定にあたっては各メーカーの方々と情報交換しながら、売れ筋を選定することが多いですね。
逆に、ハイエンドのCPUやグラフィックボードを搭載したPCなど、ニッチなスペックを持つものは、検証用に使われることが多いです。

最近のPCはどのようなトレンドですか

山口:ここ数年で大きく変わったのは、調達手段です。
従来は購入が多かった一般業務用のPCが調達手段としてレンタルを選ぶお客さまが増えてきました。
これに伴い、レンタル期間のなかで最もニーズの高かった1年以内から3年半や4年へと長期化する傾向にあります。
また、面白いことに、レンタルと購入を比較するとレンタルは価格よりもスペックが重視されるのです。
レンタルは購入に比べて初期コストが抑えられるので、その分より良いものを選ぶという傾向になるようです。
さらに、Windows 7 PCと比較して、Windows 10 PCではさらにハイスペックなPCが求められるようになっています。
Windows 7 ではCore i5・4GB・HDDというスペックが標準的でしたが、Windows 10 PCでは、Core i5・8GB・SSD 、さらにはCore i7・16GB・SSDを望まれるお客さまが増えています。
推測するに、Windows 10 の頻繁な大型アップデートに対応するため、高速でアップデートができるSSDを選択して、機能アップデートで負荷が大きくなってもパフォーマンスを維持できる高速のCPUや大容量メモリを搭載したものが好まれるようになったようです。

働き方改革の影響も垣間見える、企業のPC調達トレンド

市場で求められているPCサイズも変わりつつあるそうですね

山口:以前でしたら業務用PCはデスクトップや15.6インチぐらいの液晶を持つ、いわゆるA4ノートPCがコスト的にも安いため人気がありましたが、近年では少し高めのモバイルPCやタブレットPCの人気が高まっています。
この背景には、働き方改革の影響で、在宅ワークやモバイルワークができるPCが求められているということがあります。
先ほどもお話したように、レンタルは初期コストが低い分、高いモバイルPCでも初期費用の負担が少ない上に、性能に左右されるPCの生産性が理解され始めたというように感じています。
また、若い社員の方がスマホ文化でタッチパネルに慣れているため、タブレットPCを積極的に導入されるという企業も出始めています。

将来のトレンドを展望する

今後、どのようなPCが求められるようになると考えていますか

山口:先ほど、レンタル期間が長期化しているというお話をしましたが、逆に2年程度と少し短くなるように感じます。
これはWindows 10の アップデートの影響があるのではないかとみています。
つまり、半年に一度の大型アップデートによって、求められるPCのスペック上昇が考えられ、PCのライフサイクルとしては2年ぐらいで変えていくほうが、生産性が高いのではないかと考えられるお客さまが、少しずつですが増えつつあるように感じています。
繰り返しになりますが、レンタルは初期コストが低い上に、定額化できますので、PCの更新に対するハードルを下げているという効果によるところが大きいのではないかと考えています。
今後は、DaaS(Device as a Service)のようなサブスクリプションモデルも登場してきますので、そのトレンドが加速していくのではないか、というのが私の見解です。

サーバーもレンタルの時代へ

横河レンタ・リース株式会社 事業統括本部
IT事業本部 商品企画部 第二課 主任
サーバー・ワークステーション・ネットワーク機器担当 谷川 将

サーバーもレンタルが増えているのでしょうか

谷川:増加傾向にあります。
これまで、開発用の短期レンタルが多かったのですが、PCと同様に長期の運用に使うために3~5年の期間でレンタルされるお客さまが増える傾向にあります。
特に仮想化のニーズが増えており、搭載メモリが最低16GB、多いものでは1TB搭載しているものを調達することが増えてきました。
また、形態も短期ですとタワー型が主でしたが、長期ではサーバールームやデータセンターに設置しやすいラックマウント型が主流となっています。

長期使用のサーバーが増えている主な要因は何でしょうか

谷川:レンタルは月額料金制ですので、クラウドサーバーと比較しやすいからのようです。
クラウドサーバーは負荷によって費用が変動するのに対し、レンタルは費用を固定化できますので、そのへんのわかりやすさでお選びいただいているようです。

ワークステーションも普段使いされるように

ワークステーションも変化があるのでしょうか

谷川:ワークステーションは主にCADやVR用途で使われていますが、近年大きく変わったのは、デスクトップモデルから、ノートモデルにニーズが移行したことでしょう。
ノート型もほぼデスクトップモデルとパフォーマンス的に変わらなくなったのに加え、会議などに持ち込みができるという点で評価されているようです。
机では外部モニターを接続して、会議では内蔵のディスプレーを使って、というスタイルが一般的になってきました。

HCIにはレンタルがお似合い!?

HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)のニーズはいかがですか

谷川:HCIもだいぶ引き合いが増えてきました。これも仮想化のニーズが背景にあるためとみています。
実はHCIはレンタルと相性がいいのです。HCIのメリットの一つにスケールアウトがしやすいということがありますが、レンタルであれば、追加する機器もレンタル期間を最初に導入した機器に合わせられます。
つまり、導入時期の異なるサーバーのライフサイクルをそろえることができるわけです。これはレンタルならではのことと言えるでしょう。

高速化が進むWi-Fi

ネットワーク機器はいかがですか

谷川:ルーターは主に短期で検証用に使われることが多いですね。
長期でいうとWi-Fiのアクセスポイントのニーズ、特にWi-Fi6に対応した機器のニーズが増えています。
企業ネットワークでもWi-Fiが主流になりつつあるという証拠でしょう。
面白いのは、デスクトップ型のワークステーションやPCにもWi-Fiボードを入れてほしいというニーズも増えた点です。Wi-Fiの高速化、そして高密度化に対応したWi-Fi環境が普及してきたというところがこのような傾向に現れるとみています。

最後に今後の展望をお聞かせください

谷川: サーバーやネットワーク機器などの調達はPCと重複する点が多くあると思います。
まず、購入から利用へのシフトが進みつつあるところ、ワークステーションのように持ち運びできるニーズが高まっていることなどが挙げられます。
PCと比べると技術的な進歩は遅いのですが、それでもサーバーなどは使い方の変化なども起こりつつありますので、手軽に置き換えやすいサーバーレンタルのニーズはますます増えていくのではないかと考えています。

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