ハードウエアの管理がソフトウエア資産管理の近道だった　～ ITAM World2017 講演資料から ～

調達における第一のポイントは社内標準機の選定にあります。業務によって必要なPCの要求仕様は異なっています。事例のお客さまでは社員の方が複数の標準機の中から、最適なPCを選択できるようにされています。

まず、PCが必要になるタイミングでご発注を頂きます。レンタル会社の在庫機種を社内標準機として選定すれば、必要な時に必要な台数を調達しやすくなります。

標準PCに必要なソフトウエアをインストールして事例のお客さま用のマスターPCを作成します。

次に、そのマスターPCでクローン展開作業して納品します。お客さまの管理番号をテプラで貼り付けて併せて出荷することも可能です。
事例のお客さまでは、当社の個品番号を自社での管理番号にして資産管理を行っておられます。

事例のお客さまでは大量に開発用PCをご利用になられているため、日々入れ替えが発生している状況です。
五月雨の導入であっても指定した場所に送る事ができ、梱包材も簡略化して配送されるため、現場での受け取りが容易であることがお客さまのメリットとして挙げられています。

運用から廃棄に至るライフサイクルに影響する、導入時におけるポイントをご紹介します。
実は、お客さまがPCの導入時に当社の個品番号を、自社の管理番号として利用されています。

右の写真は、当社のレンタルPCに付いている個品番号のシールになります。この当社の個品番号をお客さまとしても自社の管理番号として利用されています。

この個品番号を運用でも利用できる様にするために、お客さまはお使いのSKYSEAに利用者情報と併せてインプットされています。

具体的には、PCの導入時にSKYSEAのアンケート機能を使い、以下のデータ入力をユーザーが行います。

（１）PC個品番号
（２）部署名
（３）使用者名

これらのデータをSKYSEAのインベントリー情報と連携させて管理します。SKYSEAをご利用になっている他の企業様でもこの連携は非常に有効です。この個品番号によりレンタル会社は月額のレンタル費用の請求、契約満了時の案内通知をしています。

右の図では、購入したPCとレンタルPCの場合での障害対応の違いを表しています。

レンタルPCで障害が発生した場合、当社のカスタマーサポートセンターにご連絡いただき、個品番号と障害現象をお伝え頂ければ、障害切り分け後、代替機の発送処理を行います。
右図にもあります様に、13時までにご連絡いただければ翌日には、お客さまの手元にPCをお届けでき、厳しい納期で開発を進めているユーザーにとって重要な運用要件になります。

また、開発者から直接、当社のカスタマーサポートセンターにご連絡いただくことで、情報システム部を経由せずとも対応・代替機のお届けするといった運用も可能です。

代替機は新規導入と同じプロセスを経て、インベントリーと利用者情報と契約情報が結びついた管理がなされます。情報システム管理者の方はSKYSEAで代替機のインベントリー情報を見れば、障害対応が終了したかどうか確認できます。


次回は、レンタルサービス活用事例の（４）廃棄についてと、本資料のまとめをお伝えします。