Windows 11 の推奨スペックと選び方

Q.
Windows 11 の必要スペックや推奨スペック、機器の選び方を教えてください
A.

メモリとCPUのスペックが重要、最新のアプリやWeb会議に影響します。
ストレージは Windows 10 以降の機能更新プログラムに注意しつつ、クラウド活用も視野に入れて容量を検討してください。

- 目次 -

1 メモリは16GBを推奨、CPUの一番人気はミッドレンジ

2 ストレージはクラウド活用を視野に Windows アップデートも要注意

メモリは16GBを推奨、CPUの一番人気はミッドレンジ

Windows 11 のシステム要件は、2022年3月時点で、「1GHz以上で動作する複数コアを搭載した64ビットCPU」「4GB以上のメモリ(RAM)」「64GB以上のストレージ」とされています。
これらはあくまでも最小スペックで、この条件を満たしているからといって“快適に利用できるかどうか”は定かではありません。
利用するアプリケーションや利用頻度、データ量などによって、企業にとっての必要要件はまったく異なります。

重視したいのはメモリです。
特にノートPCは、メモリを増設できなくなった薄型・軽量モデルが主流になりました。
モデルを選択する時点で、必要なメモリ量を決めておく必要があります。

最近は業務アプリケーションもモダンで高度になり、多くのメモリを消費するようになりました。
また昨今はテレワークが広まり、メモリ消費の大きなWeb会議ツールを多用することが増えています。
私たちの経験でも、もはや「8GBでも心もとない」と、16GB搭載モデルを選択するお客さまが増えています。

CPUはアプリケーションの挙動に大きく影響するパーツです。
業務アプリケーションを快適に使いたいのであれば、Intel Core i5 または AMD Ryzen 5 以上のシリーズを選ぶことをお勧めします。
いずれも価格は抑えつつ性能も高いミッドレンジ製品として人気で、コストパフォーマンスの高いCPUです。ワンランク下の Intel Core i3 / AMD Ryzen 3 もリーズナブルな製品ですが、モダンな業務アプリケーションなどでは性能不足が否めません。
当社のサービスでも、Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 が一番人気です。

ストレージはクラウド活用を視野に Windows アップデートも要注意

ストレージは、高速なSSDが主流となりました。
登場当初と比べれば価格が安定化しましたものの、ハードディスクと比べればまだまだ高価です。
Windows 10 / 11 で、一般的な業務アプリケーションの利用が主であれば、256GBほどの容量で十分です。
512GB以上の大容量SSDを搭載したモデルを選ぼうとすると、見積価格の高騰に驚かれるかもしれません。

業務データ領域の容量不足が懸念されるのであれば、ファイルサーバーなどを併用したいものです。
テレワークを推進している企業であれば、クラウドストレージもお勧めです。堅牢かつセキュアで、データが失われる可能性もゼロに近く、安価な月額料金で利用できます。

もし容量や安全性など抜本的な解決を図りたいのであれば、横河レンタ・リースの「データレスPC™」もお勧めです。
PCにはPCとアプリケーションのデータのみが格納され、業務データは常にクラウドストレージに保管され、PC上には残りません。
PC製品は自由に選べ、ハードウエア性能も生かせます。

ストレージ容量で気を付けたいのは、 Windows 10 / 11 のアップデートです。
半年ごとに実施される「 Feature Update(FU:機能更新プログラム)」は、更新内容が多岐にわたるため、ダウンロード容量も数GBほどと大きくなりがちです。
もし小さなストレージでやりくりしていると、容量不足でアップデートできなくなる可能性もあります。
Windows 10 から Windows 11 へのアップデートも20GBほどの容量が必要なので、ぜひ注意したいところです。

当社バイヤーがお勧めするサービス情報

ハイブリッドワーク環境での法人PC選定ガイド

ハイブリッド環境が当たり前となりつつある中で、どういったPCが最適なのか。
調査データや経験をもとに、法人PC選定ガイドをご用意しました。ぜひご活用ください。

このシリーズの記事

お気軽にお問い合わせください

ページの先頭に戻る