ドメイン参加を自動でできるとPCの導入作業が変わります

作成日:2023/01/27

お役立ちコラム

ドメイン参加を自動でできるとPCの導入作業が変わります

今回は、PCの運用管理者がPC導入時に行うドメイン参加の処理について紹介します。
当社ではレンタルPCの導入作業を効率化するためにドメイン自動参加ツールを提供しています。
本コラムではドメイン参加を自動化するメリットをお伝えします。
特に拠点数が多いお客さまや、導入作業スペースに課題を持っている管理者にメリットが大きいサービスです。

そもそもPCのドメイン参加ってなんだろう

コンピューターネットワークにおいて、その企業の内側をドメインと呼んでいます。
私のPCも会社のPCとしてドメインに参加して、業務を行っています。
ドメインに参加することで、会社のPCとして認証されます。
勝手に会社のネットワークにPCをつないで使おうとしても、ログインすらできません。
ドメインによる認証は、セキュリティーを担保するために非常に重要な仕組みです。

本コラムでは、ドメインの解説ではなく、自社のPCとして認証を得るために必要なドメイン参加作業の効率化について紹介します。
調達したPCをユーザーが使用するには、そのPCがドメインに参加して初めて、自社のアプリケーションやデータへのアクセス権を得ます。

新規に購入したPCや故障修理後、メーカーから戻ってきたPCを利用する場合には、PC管理者がまずそのPCをドメインに参加させる処理をします。
これは、管理者が管理者権限で行う作業です。
企業で利用する場合には、従業員にPCを渡す前にこの作業が必要です。
管理者権限を持った人しかこの作業は行えません。
そのためこの作業を負担に思っているPC運用管理者は多いはずです。

横河レンタ・リースでは、この作業を自動化するサービスを (オプションで) 提供しています。
当社から届いたレンタルPCに電源をいれてネットワークに接続しますと、PCは自動的にお客さまのドメインコントローラーに接続してドメイン参加処理をする仕組みを提供しています。
この仕組みを利用しますと、情報システム部門の管理者がドメイン参加の作業を導入の都度行う必要がなくなります。

ドメイン参加と導入作業

PCの管理権限を持った担当者がPCをドメインに参加させた後でないと設定できないアプリケーションもありますし、会社のセキュリティー設定やプリンターの動作確認もやはり社内システム環境でないとできない場合もあります。
アプリケーションのライセンス規定でインストール作業や個別設定はドメイン参加後でないとできない場合もあります。
これらの作業が管理者の作業として負担になっています。

ドメイン参加が自動でできると

では、管理者の代わりに自動でドメインに参加できると導入プロセスがどうなるか、サンプルを紹介します。
当社でもマスターPCを作成支援することができます。
通常はお客さまが作成したマスターPCを提供いただき、マスターイメージを新規のPCにコピーして納品します。
そのPCにドメイン自動参加ツールを入れて必要なお客さまの設定をして、当社からお客さまのエンドユーザーの拠点に直接お送りします。

ここであえて拠点と書いたのは、本社の情報システム部で作業を行わずに、エンドユーザーにPCを直接納品して導入作業が進められることを説明するためです。

受け取ったエンドユーザーはPCを梱包 (こんぽう) から取り出して、電源をいれます。
ネットワークケーブルを差し込んでネットワークを認識し、お客さまのドメインコントローラーに対してこのツールが自動的にアクセスしてPCをドメインに自動参加してくれます。
PCがドメインに参加して認証されますと、お客さまが使っているIT資産管理ツールで新規に導入したPCのインベントリー情報を収集できます。

情報システム部では、導入スケジュール通りにPCが搬入され、ドメインに参加できたのかIT資産管理ツールのインベントリー情報で判断できます。
ドメインに参加さえしてしまえば、遠隔地のPCにリモート接続して先に説明した個別設定ができます。
ドメインに参加した状況でないとインストールできないアプリケーションもこの段階でリモートから管理者がインストールを実行できます。
エンドユーザーもログインできますので、インストールスクリプトをユーザーが起動できます。

以前、掲載したコラム で、当社の資産管理番号をそのまま、お客さまのPC管理ID (コンピューター名) として使用している例を紹介しました。
このようなドメイン参加の仕組みを利用すれば、納品後の当社からの報告が資産管理番号を付与しての報告になるため、IT資産管理ツールを利用すれば、導入作業の進捗 (しんちょく) と納品確認がひと手間でできてしまうため、資産管理も容易に、そして精度高く実施できます。

導入業者にドメイン処理を委託すると

すでに述べた通りドメイン参加の自動化で、ユーザーに直接PCを納品できます。
そのことにより情報システム部では、導入時に自社の作業スペースを使い、ネットワークに接続してドメイン参加をする必要がなくなります。
作業スペースを気にすることがなくなれば、作業台数の制約から解放され導入計画も柔軟に立てられます。
多拠点への展開でも、現地に出張することなく導入の初期設定もでき、移動時間の節約ができます。
多くのメリットを持つ、このような導入サービスについてぜひ検討してはいかがでしょうか。

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