より多くのエンジニアの手元に手軽に使えるAI開発環境を横河レンタ・リースのAI用サーバーレンタルサービス

作成日:2021/02/08

お役立ちコラム

より多くのエンジニアの手元に手軽に使えるAI開発環境を
横河レンタ・リースのAI用サーバーレンタルサービス

このたび、横河レンタ・リースは機械学習・ディープラーニングを活用したシステムや製品開発での活用を想定した、高性能GPUを搭載したAI用のサーバーレンタルを商品化しました。

今回は、このAI用サーバーレンタルを商品化した当社の企画担当者に、商品化の意図とその思いをインタビューしました。

業務に役立つAIを促進して、DX推進の原動力に

まずはAI用サーバーレンタルを企画した、事業統括本部 ITソリューション事業本部 商品企画部 岩田有史 第二課長に話を聞きました。

横河レンタ・リース株式会社 事業統括本部 ITソリューション事業本部
商品企画部 第二課長 岩田有史

AI用サーバーのレンタルを企画した背景をお聞かせください

これは個人的な見解ですが、機械学習を軸とした第3次AIブームは一段落しつつあり、いよいよ実用的な領域に入りつつあるように見えますが、普及という意味ではこれからというように感じています。

その一方で、さまざまな業務の一部分をAIに肩代わりさせることで、いわゆるDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進し、生産性の向上や働き方改革をもっと進められる考えています。

そこで、当社のビジネスであるレンタルを通して、その支援をできないか、というのが今回のAI用サーバーレンタルの商品化を考えた理由です。

AI用サーバーがレンタルで使えるということは、ユーザーにとってどのようなメリットがあるとお考えですか

ディープラーニングを中心とした機械学習システムは開発から実運用まで、大きく分けて次の4つに分かれると考えられます。

  • 実用性の検証 (フィジビリティ・スタディー / PoC <Proof of Concept> )
  • 技術開発
  • テスト運用
  • 実運用

また、AI用サーバーの調達手法としては次の4つが考えられます。

  • 購入/リース
  • レンタル
  • クラウド

AI開発における必要なサーバーリソースと調達方法

最初のAI実用性の検証段階ではテストデータを使って検証をするレベルですので、手持ちのPCやワークステーション、もしくはクラウドのAIサーバーを使うのが最適でしょう。
また、実運用段階まで来ますと、適切なサーバーリソースの見積もりもできるため、購入やレンタル、コスト的に見合うのであればクラウドサーバーという選択肢もあると思います。

ところが難しいのが、開発段階、つまり技術開発フェーズやテスト運用のフェーズです。
開発費に制約がある中で、決して安価ではないAI用サーバーの購入はかなりハードルが高いでしょう。
初期コストを抑えるためにリースで導入するにしても、これから開発するシステムで実際に必要なGPUなどリソースの見積もりは難しく、適切な設備導入は困難と言わざるを得ません。
クラウドは導入コストこそかかりませんが、従量課金が一般的ですから、試行錯誤が当たり前の開発段階では利用料がどれほどかかるか見積もるのが難しく、開発の壁になりかねません。
また、外部に開発段階のデータを出すことに抵抗があるという企業も少なくないでしょう。
こうなるとクラウドも難しいです。

そこでレンタルです。
レンタルなら導入コストを抑えつつ、使い放題の開発環境を用意できます。またAI用のハードウエアはコストが高い割にすぐに陳腐化してしまうという特徴がありますが、レンタルであれば比較的短いライフサイクルで機器を入れ替えていく、ということも可能です。

レンタルAIサーバーのライフサイクルとコスト

また、レンタルの特徴として、再レンタル時にはレンタル料が下がりますから、毎年度同額の開発費でも、下がった分のレンタル料を新たなGPUの追加に充てる、ということも可能です。

このように、開発用のAI用サーバーとレンタルの相性はとても良いと思います。

商品企画担当者としてお客さまにメッセージをお願いします

私はエンジニアではないので、自らシステムを開発してDXを推進する、ということはできません。
その代わりと言ってはなんですが、このレンタルサービスを通して日本のメーカーの皆さんにAI開発・導入をお手伝いしていきたいと思っています。

レンタルのフレキシビリティを生かして、お客さまのニーズに寄り添いながら、必要なハードウエアを提供していくことが私のミッションだと考えています。
ぜひ多くの企業・エンジニアの方にこのサービスをご利用いただきたいと思っています。

メーカーと連携し、安心して使えるAI用サーバーを提供することに注力

続いて、実際のレンタル向けAI用サーバーの構成を担当した、事業統括本部 ITソリューション事業本部 商品企画部 第二課の林大介主任に話を聞きました。

横河レンタ・リース株式会社 事業統括本部 ITソリューション事業本部 
商品企画部 第二課 主任 林大介

レンタル向けのAI用サーバーにはどのような特徴があるのでしょうか

一般のPCやサーバーのレンタル品と同様、CPUを含むサーバー本体、メモリ、ストレージ、そしてGPUカードをお選びいただけます。
GPUカードはハードウエア的にはサードパーティ製も使えるのですが、筐体(きょうたい)との相性(サイズが合わなくて入らないとか、ケーブルと干渉してしまう)を考えて、サーバーメーカーの純正品を選択しています。

特に配慮している点はありますか

レンタルということで、コスト的に必要に応じてGPUの追加や交換もしやすくなっています。
その際のハードウエア構成の変更に伴う相性問題が生じないように、メーカーと連携して詳細な情報を得ながらハードウエア構成を行っています。

お客さまにメッセージをいただけますか

強力なGPUを搭載したAI用サーバーを気軽に導入でき、「追いGPU」で機能強化もしやすいのがこのレンタルサービスの特徴だと思います。
さらにいうとストレージも自由に選べますので、開発用のファイルサーバーとの兼用のような構成も可能です。

このように自由度も高いレンタルのAI用サーバーを、安心して継続的にご利用いただけるように今後も努力していきますので、ぜひ皆さんの開発に役立てていただければと思います。

横河レンタ・リースでは、機械学習システムの開発に最適なAIサーバーのレンタルを始めました。

比較的低廉なコストで高性能の GPU を搭載したサーバーをご提供しています。
本格的に機械学習システムを開発するフェーズに入られる際には、ぜひご検討ください。

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください

ページの先頭に戻る