モバイルPC選定のポイント基礎

Q.
「モバイルPC」とはどのようなデバイスでしょうか。
選定のポイントを教えてください。
A.

確立した定義はありませんが、B5サイズ以下 / ディスプレー14インチ未満のノートブックPC、また一部の2-in-1タブレットもそう呼ばれることがあります。
スペックに制限があるので注意しましょう。

- 目次 -

1 薄型・軽量のモバイルPCはスペックに注意

2 アプリケーションは快適か? スペックを重視して選定

薄型・軽量のモバイルPCはスペックに注意

働き方改革によって在宅勤務が増えたり、業務がオフィスの外へ広がったりしたおかげで、小型・軽量で持ち運びしやすい「モバイルPC」の人気が2019年から上昇しました。
一方、新型コロナウイルスの影響により在宅勤務がメインになったためか、2021年はノートブックPCやデスクトップPCの人気も回復傾向にありました。
いずれにせよ、電車や徒歩での移動の多いビジネスパーソンにとって、モバイルPCは使い勝手のよいデバイスです。

モバイルPCというデバイスに、共通する定義はありません。
比較的小型のノートブックPCを総称する用語ですが、おおむねB5サイズ以下、ディスプレーが14インチ未満のものを呼ぶことが多いようです。
また2-in-1タブレットをモバイルPCに分類するメーカーもあります。

モバイルPCを選定する際には、やはり軽さや薄さ、スタイリッシュなデザインに目が行きがちです。
特に移動時の持ち運びに重点を置いてデバイスを選ぶ場合、これらの要素が非常に重要であることはわかります。
しかし、重さや厚みばかりに注目して性能を軽視すると、利便性が低下してしまう恐れがあります。
モバイルPCは薄型・軽量を維持するために、パーツの性能や数を制限する必要があります。
バッテリーの持ちはよいがパワーの弱いチップを採用したり、外付けデバイスを利用するためのインターフェースを削減したりと、さまざまに工夫されています。
その結果、業務で利用するには性能や機能が不足しているということになりかねません。

アプリケーションは快適か? スペックを重視して選定

横河レンタ・リースでモバイルPCを調達する際は、まずCPU / メモリ / ストレージ (SSD) といった基本スペックを優先して製品を選定します。
おおむね、Intel Core i5プロセッサー / 16GBメモリ / 256GB SSDをベースに、メーカー各社のモデルを精査しています。
このスペックであれば、たいていのアプリケーションを快適に利用できます。

細かいスペック選びは「 Windows 11 を利用するなら、どんなPCが最適ですか? 機器やスペックの選び方を教えてください 」や「 Intel Celeronなどエントリー向けのパーツを搭載したPCが安価で魅力的に映ります。業務用途として問題はないでしょうか? 」を参考にしてください。
次に重さですが、やはり1kgを切るモデルが人気ですね。
これぐらい軽いと、持ち運びのときの感覚がかなり変わります。
“スペックに注意”と述べましたが、メーカー各社の最新機種は1kgを切りながらもスペックの高いモデルが増えています。
それなりに高額ですが、値段以上の価値を得られる製品が多いと感じます。
自分の仕事に必要なスペックやデザインをしっかり分析して、最適なデバイスを選んでください。

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