ご存じですか?HPE社がクラウドバックアップサービスを提供していることを

作成日:2023/02/03

お役立ちコラム

ご存じですか?
HPE社がクラウドバックアップサービスを提供していることを

身の回りにはデータがあふれています。
個人では音楽や写真、映像など、企業は生産、購買などあらゆるシーンに関わる情報がデータ化され、さらに、これらのデータを積極的に利活用する動きが高まっています。
反面、膨大な量のデータを狙ったランサムウエアへの対策や長時間化するバックアップなど課題が多い現状があります。
古くからバックアップのベストプラクティスとして、「3-2-1ルール」、三つのデータコピーを持ち、2種類のメディアに保存、1カ所はオフサイトで保管するというルール。
このオフサイト保管をクラウドという選択肢でご検討される方も増えています。
今回は、バックアップの課題解決の一助になり得る HPE Backup and Recovery バックアップサービスをご紹介します。

HPE クラウドバックアップサービス とは?

HPE Backup and Recovery はバックアップサービスでバックアップの主要機能とバックアップ先を提供しています。
HPE GreenLake Common Cloud (以下、「GLCC」という) ポータル上の Data Services Cloud Console (以下、「DSCC」という) からアクセスします。
ちなみに、ネットワーク製品の管理を行う Aruba Central のサブスクリプションを登録することで、GLCCからアクセス可能になります。
他にもホストやストレージなどさまざまなクラウドサービスを提供しています。

Backup and Recovery サービスはハイブリッドクラウドの保護を念頭において設計され、現時点ではオンプレミスの VMWare 環境および AWS 上の仮想マシンのバックアップが可能です。
今後、現在未対応な環境への対応や機能拡充が予定されているサービスです。

この Backup and Recovery には三つのキーとなるコンセプトがあります。

  • 簡単:ウィザードを使用すれば、スケジュール保護の設定が5分未満で完了
  • 効率的:他のソリューションに比べて使用するストレージが少なく、料金体系も従量課金で使用分だけの支払いが可能
  • 安全:高いセキュリティー機能の実装

これらのコンセプトを支える機能の詳細は次の章でご説明します。

『シンプル』、『効率的』、『保全』の実現

前の章で挙げた三つのコンセプト、その詳細をご紹介します。

1. シンプル

HPE Backup and Recovery は管理コンソールがクラウド上に構成されます。
オンプレミス環境にバックアップシステムを導入する場合、機器やソフトウエアのセットアップに数日要することもありますが、HPE Backup and Recovery であれば機器のセットアップは不要になり、短時間で非常に簡単に導入できます。
設定も簡単で、仮想マシンのバックアップであれば、設定に5分もかかりません。
一つの管理コンソールからオンプレミス環境やパブリッククラウド環境のバックアップ・リカバリーを統合管理できます。
そのため、環境ごとに専用のバックアップツールを導入して、ツールごとに設定・管理をするような煩雑な運用をする必要がありません。
当然、クラウド上に管理コンソールがあるため、世界中どこからでもバックアップの管理ができます。

画面イメージ

オンプレミスの VMWare 環境のバックアップは Storage Snapshot と連携した手法はもちろん、従来の vSphere API と連携した Change Block Tracking (CBT)、そのどちらも利用が可能です。
ただし、Storage Snapshot と連携したバックアップを行うには HPE 製品のストレージのうち、DSCC に登録されている製品 ( Alletra、Primera、Nimble ) に限られるため注意が必要です。

このように単一コンソールというこれ以上無いシンプルな環境でパブリッククラウド、オンプレミス環境のバックアップ環境を導入できます。

2. 効率的

一説によると、バックアップデータはデータストレージ全体の40%から60%を占めると言われており、容量効率の向上はさまざまなメリットをもたらします。
例を挙げると、

  • コスト削減 (ストレージ、ネットワーク帯域、電源など)
  • ネットワーク帯域削減
  • バックアップ完了までの時間短縮

などがあります。
これらのメリットを実現するために、HPE社では、バックアップデータの容量効率向上のためのテクノロジーである HPE Catalyst を StoreOnce バックアップストレージアプライアンスに搭載しています。
HPE Backup and Recovery でも同様のテクノロジーを組み込み、容量効率の観点では以下の機能を提供します。

  • 重複排除および圧縮済みのデータを低帯域幅で転送
  • 変更のあったデータ分だけクラウドに転送
  • 4KBという他社と比較し小さいサイズでの重複排除

HPE社の検証によると、他の VMWare バックアップソリューションと比較し、バックアップに使用する容量を1/2~1/5に削減することができると確認されています。
HPE Backup and Recovery は従量課金方式を採用しており、バックアップ対象仮想マシン数とバックアップ先の重複排除・圧縮後の容量により算定されます。
利用分だけの支払いになるため、過剰投資の抑制につながります。
また、バックアップ対象環境の変動が少ないお客さまには、最低使用量と利用期間をあらかじめ決めることで、単価を抑えるプランも提供されており、お客さまの環境に合わせて選択可能です。

3. 安全

クラウド環境でバックアップを管理する場合、心配になるのがセキュリティーレベルです。
HPE Backup and Recovery は全てのバックアップデータを暗号化して保存します。
当然、クラウドへの転送中のデータも暗号化されています。
また、ランサムウエア対策には単にバックアップさえ取っておけば安心という時代は終わりました。
ランサムウエアはバックアップデータさえも暗号化してしまい、バックアップデータから復旧できない被害を受けた企業も現れています。
HPE Backup and Recovery は、OSから直接アクセスできない独自のバックアップ領域が構成されるため、バックアップデータにランサムウエアがアクセスすることができません。
他にも、バックアップデータの保持期間・不変性の日付が設定されると、期限前にバックアップデータの削除や改ざん、ユーザーによる不用意な削除を防止することができます。
安全性、信頼性の高いバックアップデータから復元することが可能になります。

クラウド環境のメリットはどこからでもアクセスできることですが、誰でも利用できる環境で運用するわけにはいきません。
HPE Backup and Recovery では2段階認証により、バックアップやスナップショットを削除する前に管理者の役割を持つ承認者による承認を必要とする設定を行うことが可能です。
また、管理コンソールのアクセス認証には MFA や SSO を使用し、ロールとスコープを使用した RBAC によって承認される環境で利用可能です。

HPE ではこのようにさまざまな点で「シンプル」「効率的」「安全」なサービスとして HPE Backup and Recovery を提供しています。

まずは始めてみましょう!

今回、HPE Backup and Recovery をご紹介させていただきました。
どのくらい簡単に容量効率の良いバックアップ運用を行えるか、どのようなサービスなのか理解するには、実際に体感することが一番です。
HPE Backup and Recovery は90日間5TBのクラウドバックアップ領域が付いた無償のお試しが可能です。
ぜひ、体験してみてはいかがでしょうか。

おまけ

横河レンタ・リースでは、お客さまのサーバーインフラに関する情報を一元管理、オンプレミス環境を従量制課金で利用可能にする、ITインフラコンサンプションサービスを展開しております。

執筆

文月 (横河レンタ・リース株式会社 営業統括本部 ITS&システム営業推進本部 システム営業技術支援部)

主な業務は営業に対する技術支援やお客さまや社外向けプロモーション活動。
寺社仏閣めぐり (もちろん御朱印集めも) など日本の文化が大好きです!

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