Excel で図形に指定したセルの文字列を表示する方法

説明

Excel で図形を選択した状態で文字入力すると、図形に入力した文字列が表示されます。

あとから図形の文字列部分を選択すれば、文字列の編集も可能です。

この図形に表示する文字列を、指定したセルに入力した文字列にすることもできます。
例えばセル「A1」に入力した「スタート」という文字列を図形に表示してみましょう。

1. 文字列を表示させたい図形を選択

2. 図形を選択した状態で「数式バー」に「=」と入力

3. 表示させたい文字列が入力されたセルをクリック

4. 確定するとセルの文字列が選択している図形に表示される

例えば、この状態でセル「A1」の文字列『スタート』を『開始』に編集して確定すると、図形の中の文字列も『開始』になります。

ちなみに

• 図形を選択した状態で「F2」キーを押すと「数式バー」に入力カーソルが移動

するので「手順2」では

• 「F2」キーを押して「=」キーを押す

という操作をキーボードだけでできるので効率的です。
さらに、セル「A1」を選択することで入力された「$A$1」は、キーボードで「A1」と入力しても同じ結果になります。

例えば、「A2」に「終了」と入力しておき、図形を選択した状態で数式を「=A2」に変更して確定すると図形には「終了」が表示されます。

これなら、セルをクリックするためにマウスに持ち替えなくても、図形を選択後に「F2」キーで「数式バー」に移動して、数式の入力も編集もキーボードだけでできます。
あと知っておきたいのが

• セルの文字列を表示した図形を選択した状態で「数式バー」の等式を削除しても図形の文字列は削除されない

ということです。
以下の例では「数式バー」で「=$A$1」を削除して確定しましたが、「図形」の「開始」は消えません。

数式を削除すると、セルと図形の連動は切れるので、図形の文字列部分を選択すれば直接、編集ができるようになっています。

そのため最初だけ連動させたセルの文字列を表示して、あとは連動を切って個別に図形の文字列を編集していく、といったこともできます。

執筆者: 林 俊二