Windows 11 に無償アップグレードできる最小要件と確認方法

技あり!PC活用術

会社の Windows 10 搭載パソコンを Windows 11 にアップグレードできますか?

最終的にはシステム管理者に相談しないといけないけど、どちらにしてもあなたの機種は古いから難しいかも。

どうすれば確認できますか?

マイクロソフト社が「 PC正常性チェックアプリ 」を提供しているから、それをダウンロードしてインストール、実行すれば詳しくチェックできるわ。

結果は『プロセッサーは現在、Windows 11 でサポートされていません』でした。

やっぱりアップグレードは無理ね。もちろん、アップグレードが可能なパソコンでも、会社のパソコンなら管理者に確認が必要よ。

説明

2021年10月5日にリリースされた Windows 11 ですが「要件」を満たした Windows 10 搭載パソコンなら無償でアップグレードが可能です。
その具体的なおおよその「最小要件」は以下の通りです(2022年1月24日現在)。

  • CPU:動作周波数 1GHz以上、2コア以上 64bit 互換プロセッサー
  • メモリー:4GB RAM
  • ストレージ:64GB 以上の記憶装置
  • システムファームウェア:UEFI、セキュアブート対応
  • TPM (トラステッド プラットフォーム モジュール) バージョン2.0対応
  • グラフィックスカード:DirectX 12 互換 グラフィックス
  • ディスプレイ:9インチ以上、HD解像度 (720p)
  • Microsoft アカウントとインターネット接続環境

最新の情報はマイクロソフト社の公式サイトを確認してください。

Windows 11 の仕様とシステム要件 | Microsoft

また、あくまでも「最小要件」なので、たとえばメモリーは4GBとありますが、快適に使うなら8GB以上、ストレージも64GBでは厳しく256GB以上は欲しいところです。
現在、使用中の Windows 10 搭載パソコンで Windows 11 にアップグレートができるかは「 Windows Update 」のページに表示されます。
可能な場合、以下のように「 Windows 11 へのアップグレードの準備ができました 」と表示されます。

「 ダウンロードとインストール 」ボタンをクリックで開始されますが、すぐに実行しないなら「 今は Windows 10 の仕様を継続します 」を選択することもできます。

一方、アップグレードできない場合は、以下のように表示されます。

パソコン環境によって少し違う場合もありますが同様の文面のはずです。
アップグレードできない詳細を知りたい場合は「 PC正常性チェックを受ける 」をクリックします。

これで「 PC正常性チェックアプリのダウンロード 」ができるページが開きますが、以下のアドレスからでもアクセスできます。

新しい Windows 11 OS へのアップグレード | Microsoft

ダウンロード後にインストール、起動すると次のような画面が開きます。
Windows 11 のアップグレードだけでなく、パソコンの状況についてもチェックできます。

「 Windows 11 のご紹介 」の「 今すぐチェック 」ボタンをクリックします。

システム要件を満たすかどうかの「 結果 」が表示されます。

「 すべての結果を表示 」ボタンをクリックすると、さらに詳しく結果が表示されます。

この「 結果 」の中で分かりにくいのが「 TPM 2.0 」という項目ですが、Windows 11 のセキュリティーを強化するために「最小要件」に加えられました。
この「 TPM 2.0 」が有効かについては「 デバイスマネージャー 」で確認できます。

  1. 「 スタート 」ボタンを右クリック、表示されるメニューから「 デバイスマネージャー 」を選択
  2. 「 デバイスマネージャー 」で「 セキュリティデバイス 」という項目を探して、存在して折りたたまれていたらクリック
  3. 「 トラステッド プラットフォーム モジュール 2.0 」があれば「 TPM 2.0 」が有効

有効ではない、あるいは搭載されていないパソコンは Windows 11 にアップグレードできません。
有効にできる可能性もあるので公式情報も参考にしてください。

PC で TPM 2.0 を有効にする | Microsoft

もちろん、Windows 11 へアップグレードできなくても Windows 10 のまま使い続けることはできます。
Windows 11 のリリース後も Windows 10 は更新され、2025年10月14日まで最新バージョンのサポートが継続されます。

Windows 10 Home and Pro | Microsoft Docs

一方「 システム要件チェック 」で Windows 11 へアップグレードが可能と判定されても、会社のパソコンならアップグレードはシステム管理者に相談しましょう。

執筆者: 林 俊二

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