PCでも、指紋認証・顔認証を瞬時に行う Windows Hello

作成日:2019/10/18

お役立ちコラム

PCでも、指紋認証・顔認証を瞬時に行う Windows Hello

最近のスマートフォンのロック解除は指紋認証や顔認証が当たり前になってきました。
お使いになっている方はご存じだと思いますが、PINコードやジェスチャー入力などの操作をしなくてもロック解除ができるとても便利な認証機能です。
実は Windows 10 でも同様の機能が標準で提供されています。
それが今回紹介する Windows Hello です。

Windows 10 標準装備の生体認証

従来、PCのロック解除ではパスワードやPINコードが使われており、ロック解除にキー操作が必要です。
そのパスワードを定期的に変更して覚えておかなくてはいけないため、ユーザーの負担になっていました。

Windows Hello を使えば、最近のスマホのように指紋認証や顔認証を使って、PCのロックを解錠できます。
顔認証なら、PCを開いて、PC内蔵カメラに顔を向けるだけです。
指紋認証は、PCについている(もしくは接続されている)指紋読み取り装置に指をかざすだけで認証が終了します。
簡単にロック解除が行え、パスワードを定期的に変更する必要もありません。

また、EdgeブラウザーによるMicrosoftアカウントへのログインやDropbox(Windows Store版)など、一部のアプリケーションでも Windows Hello を使ったログインが可能です。
今まで、複数のアプリケーションに同じパスワードを設定しているようなユーザーもいました。
そのようなユーザーにとって生体認証は、セキュリティーレベルを上げることができ、さらにスピーディーで正確な認証が実現されます。

実際のログイン画面を見ながら Windows Hello の利便性について紹介します。

赤丸部分のアイコンが目のようにユーザーを探します。(実際はカメラが人の顔を認識しています。)

上記の画面は、顔認証が設定されている Windows 10 のログイン待ちの画面です。
真ん中にある目をデザインしたアイコンが、登録されているユーザーを探してくれるように見えます。
このPCで登録されたユーザーが画面の前に顔を出しますと、瞬時にログインして作業可能な画面に切り替わります。
もう席に戻るたびに、パスワードを入力する必要はありません。

Windows Hello対応PCが必要

便利な Windows Hello ですが、どのPCでも利用できるわけではありません。
当然ながら、指紋認証は指紋読み取り装置を内蔵しているか、外付けの指紋読み取り装置が必要です。

また顔認証は、Windows Hello に対応した特別な赤外線カメラを内蔵したカメラが必要です。
今のノートPCにはほとんど標準でカメラが内蔵されていますが、その全てで Windows Hello が使えるわけではないのでご注意ください。
詳しくはメーカーのホームページでご確認ください。

もちろん、Windows Hello 非対応カメラを内蔵したノートPCやカメラの付いていないデスクトップPCでも、外付けの Windows Hello 対応カメラを接続すれば、Windows Hello が使えます。
当社では Windows Hello 対応の機種もご用意しております。
お気軽にご相談ください。

PINと組み合わせて多要素認証も可能

認証情報の管理について少し触れておきましょう。

Windows Hello の生体認証に使われる生体情報は、Windows 10 のPINと同様に、ローカル(PC内)に保存されており、ネットワーク上にこの情報は存在しません。
従って一度に大量のハッキングを受ける恐れがなく、認証されたデバイスからのみログインできます。
そのため、ID・パスワード方式より情報漏えいに強い認証方式です。

さらに、Windows Hello とPINを組み合わせて2要素認証でのログインもでき、高いセキュリティーレベルが実現できます。

このように、ユーザーの利便性だけでなく、セキュリティーも高めることができる Windows Hello 。
ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

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