クラウド値上げ時代のITインフラコスト
~クラウド感覚で使えるオンプレミスITインフラでコストを最適化~

サーバー・インフラ管理

公開:
2025/01/28
知って得する!お役立ちコラム

近年、DX推進などを背景に企業のITインフラはその重要性を増す一方で、運用コストや管理の複雑さといった課題も抱えるようになっています。
特に、クラウドシフトが進む中で、ストレージコストの高さや、クラウドサービスの相次ぐ値上げに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、クラウドコスト上昇の時代に、どのようにITインフラコストを最適化していくのかに焦点を当て、従来のクラウドシフトが抱える課題と、その解決策となりうる新たなアプローチについて考察します。

意外とコストがかかってしまうクラウドシフト

クラウド値上げの衝撃:想定外のコスト増

ITインフラの運用管理効率化を目指し、多くの企業がクラウドサービスの導入を進めてきました。
しかし、近年、世界的なインフレやエネルギー価格の高騰を背景に、各クラウドベンダーはサービス利用料の値上げに踏み切っています。
さらに、日本では円安の影響も加わり、海外クラウドベンダーのサービスを利用する企業のコスト負担は、想定以上に増大しているのが現状です。

従量課金制の落とし穴

クラウドサービスは一般的に従量課金制で提供されており、特にストレージはアクセス頻度や速度によって単価が異なります。
テキストなどの小さなデータではあまり問題になることはありませんが、画像や動画などの大容量データを扱うシステムにおいては、パフォーマンスを確保するために単価の高いストレージを利用せざるを得ない場合があります。
結果として、クラウド利用料の値上げと相まって、オンプレミス環境よりもコストが大幅に増加してしまうというケースが見られるようになってきました。

ITインフラの運用保守効率化は喫緊の課題

一方で、企業が成長を続けるためには、ITインフラの運用保守効率化は避けて通れない課題となっています。

DX推進の必要性

企業全体の生産性向上を実現するためには、デジタルトランスフォーメーション (DX) の推進が必要不可欠となり、各部門ではさまざまな変革が求められるようになりました。
特に情報システム部門では、DX推進を支えるITインフラの構築・運用だけでなく、新たな技術の導入や社員への教育など、より戦略的な業務への対応が求められています。
そう言った要求に対応するためには、ITインフラの運用管理・保守業務の負荷を軽減し、いま持っているリソースを有効活用していくことが重要です。

人材不足の深刻化

2030年問題を目前にさまざまな業種で人材不足が顕在化しつつある中、IT人材は最大で79万人不足すると言われ、ITインフラの運用管理・保守業務を担う情報システム部門においても人材の確保が難しくなってきています。
とはいえ、既存のITインフラに対する運用管理・保守の体制はしっかりと保ちつつ、限られた人材でDX推進に関わる戦略的業務も効率的に遂行していかなければなりません。

クラウド値上げ時代の新たな選択肢:新たなスタイルのオンプレミス活用

このような状況下で、これからのITインフラには「クラウドの利便性」と「オンプレミスのコスト安定性」を両立させる、新たなアプローチが求められています。

その一つの例として挙げられるのが横河レンタ・リースの「ITインフラコンサンプションサービス (ITICS)」です。

ITICS は、クラウドのように柔軟かつ容易にITインフラを利用できるオンプレミス型サービスです。
その主な特徴は以下の通りです。

特徴1:オンプレミスをクラウド感覚の月額課金制で利用可能

オンプレミスの課題である初期投資を抑え、必要な時に必要な分のITインフラを、月額課金制によりクラウドと同じ感覚で利用できます。
これにより、過剰な設備投資やイニシャルコストを抑制すると共に、クラウド値上げの影響を受けにくいため、安定したコスト運用の実現を可能にします。

特徴2:固定課金と従量課金の選択が可能

ITICS は、ある程度の使用リソース利用料を盛り込んだ形の固定課金と、基本料金+使用リソースに基づく従量課金を選択可能です。
予算化のしやすい固定課金と、クラウド同様柔軟性の高い従量課金をニーズに合わせて選択できます。

特徴3:国内サービスのため為替変動の影響を受けにくい

国内でサービスを提供しているため、クラウド利用料の値上げと円安によるコスト増という二重苦を回避できます。

特徴4:運用・保守支援サービスで業務負荷を軽減

ITインフラの運用・保守を支援する「Yellow Dash Support (YDS)」をセットでご利用いただくことで、運用管理・保守業務をアウトソーシングできます。
これにより、情報システム部門の担当者は、より戦略的な業務に集中できるようになります。

特徴5:データセンターの安定したファシリティも提供可能

自社でデータセンターを契約、保有していなくても、オプションでITICS と合わせてデータセンターを利用することも可能です。
これにより、自社で設置場所や電源などのファシリティの心配をすることなく、オンプレミス環境の導入から運用まで、ワンストップでサポートを受けることができます。

ITICS のような、クラウドの利便性とオンプレミスの安定性を兼ね備えたサービスを活用することで、クラウド値上げの時代においてもITインフラのコストを最適化しつつ、運用管理・保守業務の負担を軽減することが可能になります。

まとめ:ITICS の活用でコスト削減と業務効率化を両立

クラウド値上げによって、多くの企業がITインフラのコスト増大という新たな課題に直面しています。
このような状況下では、ITICS のように、クラウドの利便性とオンプレミスの安定性を両立できるサービスが有効な選択肢となります。

クラウドコスト上昇の解決法として、ITICS の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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監修

横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター

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