ライセンス管理セミナー発表資料 『ツールは導入したが、まだライセンス管理を実施していないPC管理者の方へ』
第1回 横河レンタ・リースのPCライフサイクルマネージメントへの取り組み
1. はじめに
1-1. 本書の目的
本書は、2015年11月10日に開催されたライセンス管理セミナーで、『ツールは導入したが、まだライセンス管理を実施していないPC管理者の方へ』と題して、横河レンタ・リース株式会社が行ったセッションをまとめた資料です。PCのライフサイクルとソフトウエアの資産管理の関係についてお話ししました。セミナーではツールに依存しないソフトウエアライセンス管理としました。多くのお客さまにご参考にしていただければ幸いです。
2. 横河レンタ・リースのPCライフサイクルマネージメントへの取り組み
はじめに、なぜレンタル会社である横河レンタ・リースが、ソフトウエアのライセンス管理に取り組んでいるのか、ご理解頂く必要があると思います。当社はIT機器と計測器のレンタルをビジネスの根幹として、所有から利用へのご提案を30年行ってまいりました。PCのレンタルビジネスの中で、PC管理者のさまざまなお悩みを伺ってまいりました。現在PC管理者にとって、ソフトウエアメーカーからの監査要求への対応は大きな課題となっています。レンタルビジネスをとおして、PCのライフサイクル管理を整備することで、ライセンス管理の効率化、精度の向上を支援しています。
具体的には、図1に示すPCのライフサイクルに示されているように、導入から、廃棄までのさまざまなフェーズでレンタルサービスは管理に必要な情報を提供できます。
特にソフトウエアのライセンス管理においては、ハードウエアの管理が非常に重要な項目になってきます。これは第3回で詳細にご説明します。

このハードウエアの管理精度を向上させることで、ソフトウエアライセンス管理に重要なハードウエア台帳の整備が可能になってきます。
当社のPCライフサイクル管理の概要をご説明します。図1にもありますように、導入計画フェーズでは、お客さまの入れ替えの計画を伺い、多岐にわたるPCの入れ替えの計画を策定します。導入作業についてもマスター作成支援、クローン展開、入れ替え作業計画の管理まで行っています。導入作業で行われたインストール作業の記録により、どのPCにどのライセンスキーでインストールしたのかが管理できます。
運用・保守については、レンタルサービスをお使いいただくと、障害発生時に出荷時のクローン作業を行い個別のIP、コンピュータ名の設定をした代替機をお送りすることが可能です。障害時の入れ替え作業も同様に、インストール記録が管理可能です。
そして最終フェーズの廃棄についても、レンタル期間の終了に伴いPCごとに回収管理を行います。後で述べますが、廃棄PCの取り扱いがコンプライアンス上の問題になるケースがあります。廃棄を確実に行うことは、ソフトウエアライセンスの管理の観点からも、非常に重要なポイントになります。
このように、PCのライフサイクルの各場面で当社がご支援させていただくことで、管理に必要な情報を適宜、PC管理者にご提供できるようになります。ソフトウエアのライセンス管理とPCのライフサイクル、一見あまり関係のない管理が実は密接に管理していることを、次回以降ご説明します。
次回以降のテーマについて
ソフトウエアライセンス管理の効率化のポイントについて、複数回に分けてセミナーの内容をご報告します。現在行っている管理のご参考にしていただければ幸いです。以下に次回以降のテーマをご案内します。
- 第2回 ライセンス管理におけるコンプライアンスの重要性
- 第3回 ライセンス管理体制構築プロセス(1)
- 第4回 ライセンス管理体制構築プロセス(2)
- 第5回 ライセンス管理体制構築プロセス(3)
- 第6回 PCの棚卸しから管理体制まで(1)
- 第7回 PCの棚卸しから管理体制まで(2)
- 第8回 ライセンス管理のスタート
本資料についてのお問い合わせ先
横河レンタ・リース株式会社
マーケティング本部
CDセンター
中井 史郎
SAMAC公認SAMコンサルタント
E-mail:cdc_mk@yrl.co.jp
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