メモリ不足・価格高騰はいつ解消する?
AIブームのなか企業がPC運用で押さえておくことを紹介

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公開:
2026/06/04

「メモリの供給不足はいつ解消されるのか?」「メモリの供給不足で価格が高騰しているせいで、PCが調達しづらい」
と、不安に感じるIT担当者の方も少なくないでしょう。

メモリ不足や高騰は現状回復する明確な見通しは出ておらず、今後もメモリをはじめPC本体の価格が上昇傾向にあることが予想されるため、企業では急な人員増加や故障といったPC需要に備えておく必要があります。

この記事では、メモリ不足・高騰が解消されない背景や、これまでにメモリ不足・高騰が生じたときの要因、企業のPC調達への影響、具体的な解消時期、現状をふまえて企業で取り組むべきことなどを、PCレンタルを利用して調達するメリットとあわせてご紹介します。

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AIブームなどによりメモリ不足・高騰が起きている

近年ではメモリの供給が世界的に不足しており、高騰が問題となっています。
ここでは、2024年以降の直近で生じているメモリ不足・高騰の背景についてご紹介します。

主な原因はAI向けメモリの製造が優先されているから

メモリ不足の要因として挙げられているのが、AI向け製品の需要増加です。
生成AIの利用が一般的となった現在では、AIを動かすために必要な超高性能メモリ (HBM:High Bandwidth Memory) の需要が高まっており、各メモリメーカーではこれらの製造に生産配分が集中しています。

これにより、PC向けメモリ (DRAM) への生産配分は相対的に抑えられている状況です。
一方で、PC向けメモリには依然として一定の需要があるため、需給バランスが崩れやすい状態が続いています。
供給を需要が上回る状況が継続した結果、PC向けメモリの価格は上昇傾向で推移しています。

なお、メモリ不足・高騰の背景には、このようなAIブームによる生産配分の偏り以外にも、以下のような原因が挙げられます。

DDR5メモリの製造コストがDDR4よりも高くなりやすいから

現在主に使われているDDR5メモリは、従来のDDR4に比べて高速でのデータ転送や省電力性に優れています。
このような高性能化を実現するため、DDR5はDDR4よりも設計や製造工程も複雑化しており、部品コストや製造コストが上昇しやすくなりやすい点が特徴です。

このような製造コストの上昇も、PC向けメモリ価格が高騰した要因の一つと言えます。

メモリ不足・高騰はなぜ繰り返されてきたのか

上記では、近年のメモリ不足・高騰の背景についてご紹介しましたが、実際には、これまでにもたびたびメモリの供給が不安定になる状態が続いていました。

なお、上記で挙げた2026年現在のメモリ不足はAIブームによる供給不足が主な原因ですが、これまでにメモリ不足・高騰が起こった際は、テレワークの普及や円安など、その時々で背景となる要因は異なっています。

以下では、直近 (2020年~2023年) で生じたメモリ不足・高騰の背景を振り返ります。

2020年~:テレワーク拡大とロックダウンによる需給の急変

2020年から新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に出社制限やロックダウンが実施され、テレワークが急激に広がりました。

これにより、デスクトップPCを配布していたユーザーへのノートパソコンの貸与や、PCを共有せず一人一台で利用する体制への移行が進み、企業向けPC需要が一気に高まりました。

しかし、ロックダウンによって、半導体製造工場も稼働に制約が生じ、コロナ禍以前よりも供給量を増やすことは難しく、半導体の供給よりも需要が高まったことから、メモリを含む半導体全般の不足と高騰が問題となりました。

こうした需給の不安定な状況は解消されにくく、約2年程度この状況は続きました。

2022年~:国際情勢の変化による需要減速と在庫調整

2022年に入ると、コロナ禍で拡大していたPC需要が落ち着き始め、世界的な金融引き締めや国際情勢の変化を受けて、メモリ市場では需要減速が明確となりました。

その結果、メモリ市場は需給のバランスの調整に入りましたが、同時期に円安が急速に進行したため、価格条件は安定せず、引き続き不安定な状況が続きました。

2023年~:円安による調達コストの上昇と需要の変化

メモリをはじめとしたPCパーツのほとんどは海外メーカーが製造しており、ドルで取引されるため、円安の急激な進行により、PC調達価格の不安定な状況が続きました。
円安は是正されることなく、高止まりしている状況が現在も続いています。

また、同時期にメモリメーカーでは生成AIの普及を背景に、データセンターやサーバー向けの需要を中長期の成長領域として位置づける動きが強まりました。

その流れを受け、2026年に向けては生成AI向け需要の拡大を背景に、メモリメーカー各社で増産の動きも見られるようになっています。

一方で、こうした生産投資は主にデータセンターやサーバー向けを想定したものであり、PC向けメモリを取り巻く調達環境については、引き続き注意が必要といえます。

メモリ不足・高騰による企業のPC調達への影響

上記のとおり、現在問題となっているメモリ不足や高騰の主な要因はAIブームによる生産配分ですが、為替や国際情勢、需要と供給の変化など、複数の要因が重なって繰り返されてきました。

そのため、今後供給量や価格が一時的に安定したとしても、再び供給不足や価格高騰が起きる可能性があります。
では、メモリの供給不足や価格高騰が生じることで、企業にはどのような影響があるのでしょうか。

例えば、メモリをはじめとしたCPUやストレージなどのスペック・構成によっては、供給状況に差が生じやすい点があります。

メモリ不足から希望の構成でのPCの在庫が確保できない場合、納期が遅延し業務に支障が出る可能性があります。

そのため、今後企業でPCを調達する際は、急な人員増加や故障などに備えて、余裕を持って調達スケジュールを立てておくことや、あらかじめ複数の調達手段・調達先を検討しておくことが特に重要となります。

メモリ不足はいつ解消されるのか

上記では、メモリ不足・高騰による企業のPC調達への影響について述べましたが、メモリの供給不足はいつ解消されるのか、気になる方も多いでしょう。

現状、メモリの供給が回復するはっきりとした見通しは示されていません。

「メモリ不足・高騰が解消されない理由」でも挙げたように、メモリ不足・高騰の原因は昨今のAIブームだけでなく、DDR5メモリの製造コスト増加、為替などさまざまな原因が絡み合っています。

たとえメモリの供給量が一時的に回復したとしても、原材料やエネルギーコスト、国際市況の影響を受ける可能性があるため、調達価格が必ずしも安定するとは限りません。

そのため、需給の変動や社会情勢については、引き続き注視していく必要があります。

メモリ不足の今企業で取り組むべきこと

上記のとおり、メモリ不足の解消のめどは立っておらず、今後もメモリ不足や高騰化が続くことを念頭に置く必要があります。

以下では、メモリ不足が続く今、企業でのPC調達をスムーズに進めるために取り組むべきことをご紹介します。

PC調達の優先度を検討する

PCを入れ替えたり、新規でPCを調達したりする際は、社内のすべてのPCを一斉に廃棄・購入するのではなく、優先度を振り分け、優先度の高いものから調達を進めることで、必要な台数に絞って調達できます。

例えば、社用PCの場合は以下のような基準で優先度を設定できます。

  • 業務停止リスクの高さ
  • 不具合が生じた際の影響範囲
  • 老朽化の度合い
  • セキュリティーリスクの高さ
  • 業務内容に対するスペック不足の度合い

優先度の低いPCはすぐに入れ替え・調達を検討するのではなく、いったんは継続して利用することで、納期遅延や調達コストの増加リスクを抑えやすくなります。

PCレンタルを利用する

メモリ不足や高騰化にあわせてPC本体の価格も上昇傾向にあるため、PCの調達時はどのPCをすぐに入れ替えたり購入したりすべきなのか、優先順位をつけることが重要ですが、優先順位をつけたとしても、急なPCの故障や人員増加により、PCを調達しなければならないケースもあるでしょう。

そのような短納期でのPC調達は、法人向けのPCレンタルサービスを利用するのがおすすめです。
PCをレンタルすることで、購入時よりも納品までのリードタイムを短縮できる場合があります。
また、初期費用を抑えつつ、月額費用としてコストを平準化できるため、PC価格が上昇している状況でも、調達コストの変動による影響を受けにくくなります。

なお、具体的なメリットについては、次で詳しくご紹介します。

メモリ不足の今PCレンタルを利用するメリット

上記のとおり、メモリの供給不足や価格高騰が解消する見通しが立たない今、企業で希望のスペックに合うPCを大量導入する際は、PCレンタルサービスを利用するのがおすすめです。

メモリ不足の今、PCレンタルを利用するメリットは、以下のとおりです。

導入・運用コストを抑えて必要スペックを確保できる

PCレンタルの最大のメリットとして、コストを抑えて必要なスペックのPCを調達できる点が挙げられます。

PC運用にかかる費用には本体の価格だけでなく、修理時や廃棄時の費用も含まれます。
PCレンタルサービスでは、故障時の修理対応や代替機の手配といったサポート費用がレンタル料金に含まれているケースが多いです。

また、PCが不要となった際もレンタル会社に返却するのみで手続きが済むため、PC管理者の負担も減らせます。

このように、PCレンタルでは希望のスペックのPCを調達コストを抑えて導入しやすく、故障や廃棄時の管理者の作業負担も抑えやすいメリットがあります。

価格変動の影響を比較的抑えやすい

PCを購入する場合、メモリ価格や半導体価格、為替の影響により、購入時期によって調達コストが大きく変動するリスクがあります。
特に価格が高騰しているタイミングで購入すると、本来より割高な価格でPCを資産として保有することになりかねません。

PCレンタルであっても、メーカーが大きな値上げを行った場合には、レンタル費用に影響が出る可能性があります。
しかし、PCレンタル会社では調達を計画的に行い、まとまった台数を継続的に仕入れているケースが多いため、企業が都度、数台ずつPCを購入する場合と比べると、調達コストを抑えられるケースもあります。

また、基本的にレンタル費用は月額での支払いとなるため、購入よりも初期費用を抑えやすく、コストを平準化して運用できます。
PC調達価格が上昇している時期でも予算計画を立てやすく、企業の資金負担を抑えやすい点も大きなメリットといえるでしょう。

短期間で大量導入しやすい

メモリの供給不足が続く中で、急な研修の実施や新規プロジェクトの立ち上げ、新入社員の増加などにより、短期間で大量のPCを調達しなければならなくなった場合、必要な台数を必要なタイミングで確保できない可能性があります。

PCレンタルでは、レンタル会社が計画的に調達している在庫を活用できることが多く、急な需要にも柔軟に対応しやすい点が特長です。
必要な期間、必要な台数を、業務内容に合わせたスペックで導入しやすく、短期利用や一時的な人員増加にも適しています。

PCレンタルは業者選びが重要

上記のとおり、PCレンタルには多くのメリットがありますが、利用を検討する際に最も重要なのは、信頼できる業者を選ぶことです。
業者選びに失敗してしまうと、当初の見積もりよりも大幅にレンタル料金がかかってしまったり、想定よりも納期が遅延したりする恐れがあります。

当社のPCレンタルサービスは、万が一のトラブル時にもすぐに対応できるよう、取引実績6,900社、100万台の運用ノウハウを活かしたサポート体制を整えており、98%のお客さまに満足していただいています。
故障や修理時の問い合わせ対応・代替機の手配といったサポート費用は、すべてレンタル料金に含まれているため、安心してご利用ください。

また、当社サービスでは最短1週間から希望の期間でのレンタルが可能で、全国各地へのスピーディーな出荷体制を整備しています。
「急にPCが必要になった」という場合も、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

この記事では、AIブームなどによるメモリ不足・高騰の背景や、これまでにメモリ不足・高騰が生じたときの要因、企業のPC調達への影響、具体的な解消時期、現状をふまえて企業で取り組むべきことなどを、PCレンタルを利用して調達するメリットとあわせてご紹介しました。

メモリの供給不足や価格高騰は以前から続いていますが、昨今はAIブームによりAI向けメモリの製造に生産配分が集中していることから、消費者向けのPCメモリの供給が減少しています。

このようなメモリ不足・高騰に備えて、企業ではどのPCが今最も入れ替えが必要なのか優先順位をつけたり、予備機の用意や余裕を持った調達スケジュールを設定したりすることが重要です。

なお、急なPCの故障や入れ替えにも柔軟に対応しやすい、PCレンタルサービスを利用するのもおすすめです。

当社のPCレンタルサービスは、業界トップクラスの品ぞろえが特長で、AI機能を活用できる Copilot + PC も提供しています。

また、PC不具合時のサポートもレンタル料金内に含まれているため、万が一故障や不具合が生じた際の対応や代替機の手配も安心してお任せいただけます。

契約期間も最短1週間から、希望の期間・台数に合わせて柔軟に対応可能ですので、コストを抑えたPC調達・運用が気になる方は、ぜひサービスの詳細をご確認ください。

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監修

横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター

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